下半身まひ・猪狩ともかを勇気づけた家族の支えと兄の言葉

2018年05月08日 10時16分

猪狩ともか

 8日放送のフジテレビ系「とくダネ!」で、4月に不慮の事故で下半身まひとなったアイドルグループ「仮面女子」猪狩ともか(26)と家族が事故直後から現在の心境を語った。

 猪狩は4月11日、強風にあおられ、倒れた看板の下敷きになる事故に遭った。7日、自身のブログを更新し、「脊髄損傷による両下肢麻痺で今後は車椅子生活をおくることになる」と明かした。

 番組では笑顔でリハビリに励む姿を放送。猪狩は電話インタビューに「自分自身の状況を受け入れるのに、すごく時間がかかった」「今の現状を受け入れて、自分にできることをこれからやりたい」と改めて活動継続を宣言。

 猪狩の父は「娘は本当にアイドルが大好きで、なかなか昇格できない時期があって、普通ならそこでみんな辞めちゃうんですけど、うちの娘は諦めないで、昇格するまで、ずっと頑張ってきたんですね」。かつて救急救命士をしていたことがあり、「手術前にレントゲン写真を見せられ、がくぜんとしてしまいました。本当に目の前が真っ暗になりました。脊髄損傷といえば『あぁ、もうダメだ』ってすぐ分かったし…」と事故直後の様子を語った。

 長時間の手術を受けた猪狩は先月19日までにICU(集中治療室)からHCU(高度治療室)に移った。状況が分からず「いつステージに立てるのかな、いつごろ治るのかなとか、いついつこういう(イベント)のがあるけど、それには間に合うよね」と復帰ばかりを口にしていたという。父は「それを聞くのは、つらかった」と涙交じりに語った。

 猪狩が事実を知ったのは事故から10日後。「脚が動かなくなる」という事実を知り絶望したという。それでも家族は病室に置かれたノートやLINEで励まし続けた。落ち込む家族を救ったのは猪狩の兄だった。父は「事故の当日から不安なことばっかりだったんですけど、息子の『別に歩けなくたっていいじゃん、生きているんだから』と励まされました」と打ち明けた。

 猪狩は「命が助かったことが何より良かったというふうに言ってもらえたということと、『車椅子に乗っていたって何でもできるよ』と言ってもらえた」と、家族の支えと兄の言葉に感謝。今後について「作詞活動や、おしゃべりが好きなのでラジオや講演だったり、自分の現状を受け入れて、自分にできることをやりたいと思っています」と力を込めた。

「小さいころからアイドルが好きだった」猪狩は、管理栄養士の専門学校に通っていたが、アイドルになる夢をあきらめきれず、就職ではなく芸能活動を選択。ただし、アリスプロジェクトのオーディションは不合格となり、秋葉原のステージ併設カフェで働きながら実績を積み、2回目で合格。2014年5月23日に、スライムガールズ(仮面女子研究生)として22歳でステージデビュー。OZ(仮面女子候補生)を経て、17年2月、25歳になって仮面女子・スチームガールズ昇格を果たした。