ダイアモンド☆ユカイ×杏子対談 ボーカルにまつわる“あるある”

2018年05月11日 16時30分

杏子とユカイ

【ダイアモンド☆ユカイ「昭和ロックを語る時が来た!」】1980年代に人気となり、最近も芸人の歌マネで注目を集めた「バービーボーイズ」の女性ボーカル・杏子(57)の本音やバンド時代の秘話を、「レッド・ウォーリアーズ」のボーカル、ダイアモンド☆ユカイ(56)が次々と引き出す。今回は、ボーカリストの成長にまつわる“あるある”。そして杏子がOLに戻ろうとしていた!?

 ――前回、バービー時代に事務所で「いい女とは」ミーティングがあった…という話が出ました

 ユカイ:どういうこと話したの?

 杏子:ラジオで話していると、どうしても「ギャハハ」という感じだったから、「かっこいい女」路線でいこう、「かっこいい女」の条件を箇条書きにしてみて、ってね。逆アイドル路線ていうか。それで「桃井かおりさんみたいにいけ!」って。

 ユカイ:桃井さん!?

 杏子:ご本人にお会いした時「桃井さんみたいにと言われてました」ってお話ししたら、「私も大変だったわぁ」っておっしゃってました(笑い)。
 ユカイ 絵が浮かぶね(笑い)。

 ――偶然にも、桃井さんも椿鬼奴がモノマネしています。バービー時代の杏子さんはかっこいいイメージでした

 杏子:歌詞は痴話喧嘩だしメロディーもロック!って感じだったから、乗っかってやりきれれば良かったんだけど、なんかいっぱいいっぱいで、やりきれてなかったなぁ。

 ユカイ:外から見てると、バンドの中で杏子がどんどん成長していって、後半になると存在感が浮かび上がってたよ。それで他のメンバーと隔たりみたいなのがあったんじゃない? そんなふうに感じてたよ。

 杏子:そう見えたの?

 ユカイ:ボーカルって面白くてさ。成長してくると別の人格が成長してきて、昔と同じとは思えないような人間になるんだよ。むしろ本当の姿は何年後かのそっちの姿かもしれない。でも最初を知ってるメンバーは成長した姿を見て「なんだよ、俺の知ってる杏子じゃない」とかになっちゃうんだよ。

 ――“バンドあるある”ですね

 ユカイ:NOKKOもそうだった。俺なんか地元が同じだから高校生だった時から知ってるけど、レベッカでどんどん変わっていった。でも昔の仲間はずっと昔のNOKKOイメージだ。俺なんかでさえ昔の仲間は田所くんだよ。杏子もバンドの前期と後期で見え方が全然違った。外から見てて、メンバーが抑えきれてない気がしたよ。

 杏子:う~ん、後半は少しずつだけど、自我を出せるようにはなったかな。3~4枚目のアルバムあたりから、自分がバンドにいる意義、立ち位置がわかるようになって、自分はバンドにいていいんだな、この声が必要とされているんだなと考えられるようになった。

 ユカイ:自信を持つと自分が解き放たれていく。そうするとバンド内はクラッシュするわけよ。

 杏子:ユカイくんはそうなったでしょ。

 ユカイ:あ、俺はそうだね。そうなるとバンドはおもしろくなる。でもバンド内はやばいんだ。

 杏子:私はそこまでいってない。やっぱりイマサ(いまみちともたか、バービーの多くの曲を作詞作曲)のバンドだったからね。

 ユカイ:最後の方なんか、杏子が突出している感じがしたよ。

 ――そんな意識はありましたか

 杏子:バンドとしての意識が強かったからなぁ。バービーが解散する時は私が音楽を辞める時だと思ってた。解散したらOLに戻ろうと思ってたし。

 ユカイ:ウソー!?

 杏子:本当よ。バービーがきっかけでプロになれたから、バービーがなくなる=プロではなくなるって思ってた。

 ユカイ:本当に戻ろうとしたの?

 杏子:まずOL時代の友達に相談したら、「派遣会社に登録して、いろいろな仕事を見て自分に向いている会社を選ぶといいよ」って教えてくれた。私は英文科出身で、簿記とか中途半端だったんで、簿記の学校に行ってスペックをちゃんと整えて、バンド上がりだけどできますよ!みたいにしたらかっこいいなと思って、学校のパンフレットを取り寄せたりしてた。

(次回、OLに戻ろうとした杏子に…)

★プロフィル=ダイアモンド・ユカイ 1962年3月12日生まれ。東京都出身。86年に「レッド・ウォーリアーズ」のボーカルとしてデビュー。89年に解散後、数度再結成。5月27日にレッズとして東京国際フォーラムホールAで公演。8月4日に東京アメリカンクラブでプレミアムディナーショー開催。

★プロフィル=きょうこ 1960年8月10日生まれ。83年にバービーボーイズとCBSソニーのオーディションを受け、グランプリ獲得。後に正式加入し、84年にデビュー。92年に解散後はソロアーティスト、山崎まさよしらとのユニット「福耳」などで活躍。9月に「Augusta Camp 2018 20th Anniversary」開催。