
世界最大の珊瑚礁と美しい自然で有名なオーストラリアのグレートバリアリーフには“伝説の海竜がすむ”と、先住民であるアボリジニたちは伝えている。
その名は「モハモハ」。
少し変わった名前だが、姿も他のUMA画像と違い大きなカメに似た姿をしているという。
体色は濃い灰色や茶褐色、ヘビのように長い首を持ち、カメに似た胴体に、魚類に似た尾を持っているとされている。足はヒレのようになっているとも、指が分かれているとも…。しかし、関節はしっかりとしているようで、後ろ足で立つこともできるという。
首と尾が長いが、後ろ足でしっかりと立つ大きなカメの姿は有名な怪獣「ガメラ」を思わせることだろう。
このモハモハは古くから先住民たちの間では目撃されていたようで、最古の目撃証言は1880年代にまでさかのぼるという。
そして100年後の1980年、この地を訪れていた教師であり、博物学者のシャーリー・ロヴェル女史がグレートバリアリーフのマグネティック島で、海岸に這い上がる巨大な生物を目撃。その生物の姿がアボリジニの伝説にあるモハモハによく似ているとして、オーストラリアン博物館へ報告した。
なお、この事件の再現イラストも残っており、そこにはネッシーのようでありながら、背中が大きく丸く盛り上がり魚の尾びれを持った生物の姿が描かれている。
このモハモハは以降も度々、人の前に姿を現しており、2010年にはデヴィッド・ヘロン氏が動画でモハモハらしき生物の姿を撮影。動画を見た人々が伝説のモハモハではないかとして、オーストラリア中を騒がすこととなった。
確かに、その動画に写った謎の生物の姿は、ネッシーのように長い鎌首をもたげたもので、丸みを帯びた背中の一部と反った尾の先端部もわずかながら確認できる鮮明なものであった。
オーストラリアの未確認生物研究家レックス・ギルロイ氏は、オーストラリア南部沿岸からニュージーランドにかけて同様の怪生物の証言が多数報告されているため、非常に実在の可能性が高いUMAであるとしている。
レックス・ギルロイ氏は白亜紀やジュラ紀の海生爬虫類の生き残り説を挙げているが、もしかすると全く未知の海生爬虫類が生息しているのかもしれない。カメに似た姿とあるが、本当に新種のウミガメである可能性もあるのだ。
それでなくともオーストラリアやニュージーランド沖には謎の生物の目撃証言が多数存在する。いつの日か、全く新しい巨大海生生物が澄んだ海の中から我々の前に姿を現してくれるのかもしれない。
■関連動画■
Moha moha Meaning(海外の人による説明、但しテキストのみ)
Magnetic Island, Australia, Travel Video Guide(マグネティック島の観光動画)