【78】ツチノコになれなかった「ツチナロ」

2014年11月28日 12時00分

つちこの手配書

 滋賀県近江八幡市の民家の床下からシロアリ駆除業者らが謎の骨を発見!——というニュースが先日、朝の情報番組「スッキリ!!」(日本テレビ系)で報じられた。

 体長約35センチ、大きめの三角形の頭にやや曲がった背骨と、日本全国でブームを巻き起こしたあの幻の蛇「ツチノコ」に酷似した形状のため、この死骸もツチノコのものではないかということで話題になった。

 筆者の山口敏太郎も東京スポーツに、本当にツチノコのものかどうかは不明であるが、未知の生物の骨である可能性も捨てきれないため、発見された死骸は貴重なサンプルとして保管すべきであると解説した。その写真と記事は近日、掲載予定なので、楽しみにしてください。

 昔から「野槌(のづち)蛇」という名前でも知られ、ヘビと妖怪の中間にいる存在として考えられてきたツチノコは、今から40年ほど前の1970年代に目撃証言が多発したこともあり、新種のヘビではないかということで一大ブームが起きた。

 70年代には他にも有名なUMA事件が起きたが、ツチノコこそ日本におけるUMAブームをけん引した立役者と言っても過言ではないだろう。

 最近ではすっかりUMAの一員として定着し、子供に人気の「妖怪ウォッチ」でも妖怪の一員としてかわいらしくリファインされた姿で登場している。

 そんなツチノコにまつわる騒動は近年でも度々起きており、2000年には岡山でツチノコらしき生物が目撃されるという事件が起きた。5月21日、岡山県の吉井町(現・赤磐市)の地元住民が草刈りしていたところ、体長70〜80センチほどの生物が草刈り機の衝撃を受け、田んぼの脇にあった水路の方へ逃げていくのが目撃された。

 体色は灰色がかった黒で頭が大きく、つぶらな瞳をしていたという。その数日後、発見現場から200メートルほど離れた水路にて同一のものと思われる奇妙なヘビの死骸が発見され、近所の主婦が土に埋めてやったという。

 これらの経緯を知った町役場にて「謎の生物はツチノコだったのではないか?」と話題になり、6月5日に死骸を掘り出して川崎医療福祉大学に鑑定を依頼した。その結果は残念ながらヤマカガシであるとの鑑定を受けたが、「ツチノコになれなかった蛇」ということで「ツチナロ」と名付けられた。

 その後、町ではツチノコ特別捜査隊が結成され、2000万円の賞金をかけて、ツチノコ捕獲を目指すイベントも行われた。現在でも赤磐市ではツチノコ捕獲プロジェクトが続けられ、市のサイトでもその熱意を見ることができる。興味のある人は出向いてみてはいかがだろうか。

 

■関連動画■赤磐市で撮影 つちのこ発見現場へ(岡山県赤磐市) To the place where a tsuchinoko which is one of UMA was discovered

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