オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第94回は「だるま」だ。

 山の中に住んでいる妖怪が「だるま」だ。これは筆者の経営する会社「山口敏太郎タートルカンパニー」に所属するサイキッカー・ちかみつ氏が主張する妖怪である。

 ちかみつ氏はさまざまな能力を持っているが、特筆すべきは時空を飛び越えて、遠隔透視をすることが可能であったり、式神のような生物を使役したりすることができる。

 どのような存在を使うのかいうと、妖怪というより精霊という方が正解かもしれない。主に植物の育成を手がけている精霊で、ちかみつ氏は「だるまさん」と呼んでいる存在である。宮崎駿氏がアニメ映画「もののけ姫」で描写した「こだま」と同じような存在であるという。

 この「もののけ姫」に登場したこだまは宮崎氏の創作キャラクターだが、山中には実際に似た存在が生息しているらしい。

 このだるまが存在する森では、植物が元気に育成するといわれている。植物を優しく育成する力があり、森の調和を図るそうだ。 

 さらに、ちかみつ氏はだるまを使い、人間の身体の痛んだところ、病んだところをメンテナンスできるのだそうだ。

 ユーチューブの「アトラスラジオ」で「田辺の妖精」をリポートした鈴木アトム氏も、同じような存在を和歌山県熊野山中で撮影している。山や自然を愛する心を持つ人の目には、間違いなくだるまが見えるのであろう。