【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑471】南米アルゼンチンのナウエル・アピ湖には「パタゴニアのプレシオサウルス」とも呼ばれているUMAの「ナウエリート」が昔から生息しているという。

 その外見は「ネッシー」に似ており、体長は5~40メートル程度と幅広い。牛のような大きさで小さい頭部に細長い首、コブのある蛇のような身体をしているという。

 現地の先住民マプチェ族の神話の中にも登場しており、古い時期から人々に目撃されてきた怪物だ。

 実在が大きく報じられたのは1922年のこと、カナダの新聞にジョージ・ギャレットという人物が10年ほど前に目撃したという証言が掲載されたことからだ。記事によれば体長約4・8~7メートルの生物が、2メートルもの長い首を突き出していたとのこと。この記事は世界中で話題になり、後に彼はその怪物を探す探検隊を結成している。

 しかし、ナウエリートの目撃証言はたびたび報告されているものの、その姿を捉えたという画像や動画にはフェイクと明らかになっているものも少なくない。

 そんな中の今月初め、ある女性がナウエリートらしき生物の姿を目撃し、動画に捉えることに成功して話題になっている。

 6月1日、リオネグロ州の自宅からナウエル・アピ湖を眺めていた女性が、変わったものが湖の水面を横切っていくのを目撃。手にしたスマートフォンでの撮影を試みた。「私たちのいる場所からその物体があった場所までは約2キロメートルありました。だから大きな船くらいの大きさだと推測しました。遠く離れた場所にある小さなものを撮影するのは自分のテクニックでは難しかった」と語るが、彼女の撮影した動画には、白く丸い物体が浮かんで向かって左側にゆっくり泳いでいく様子が捉えられていた。

 確かにかなり遠いところにあるようで、物体の正確な形などは分からない。しかし、船やボートとは違う丸い形をしている点、それでいて泳ぐ速度が速い点などが動画からうかがえる。

 彼女の動画はすぐにアルゼンチン国内で広まった。前述の通り、フェイクも多いナウエリートの動画だが、今回の動画には加工のこん跡や模型などを使った様子がうかがえないことから、「少なくとも何かしらの物体が捉えられていることは間違いない」と専門家は見解を示している。

 果たして動画の生物はナウエリートだったのだろうか。気になる人はぜひ動画を確認してみてほしい。

【関連動画】
https://www.youtube.com/watch?v=Yj9fCufoRE8

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