【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑462】日本で川の妖怪というと「河童」が有名だ。昔話に登場する伝説上の存在かと思いきや、現代でも目撃証言があるため、実在の可能性が取りざたされたりもする。東スポ本紙をたびたび飾っているのは読者のみなさんもご存じのとおりだろう。

 そんな河童のような怪物が米ミシシッピ州で目撃されただけでなく、その姿らしきものが捉えられ、「川のトロール(妖精)」として、写真がネット上で出回って話題になっている。 

 この奇妙な写真と目撃談はウェブサイト「ファントムズ・アンド・モンスターズ」にアップされた。目撃者とその家族がミシシッピ州沿岸部のハウスボートで生活していた2015年のことだったという。干潮の日の夕方、約22メートルほど先の川の中で水を飲む奇妙な生物がいることに気づき、双眼鏡を使って見てみることにした。

 その生物は、ピンク色に輝く目、おかしな形の耳、2本の腕と2本の足、そして頭から角が出ており、まるで悪魔のような異形の姿をしていたという。あまりにも不可解な姿の生物に驚いた彼らだったが、幸いにも謎の生物の姿を写真に捉えることに成功した。画像には確かに、水面を覆うようにして伸びる枝の下に潜む生物の頭と思われるものが写っていた。フラッシュを反射してらんらんと光る目や複数の角、とがった耳がシルエットからも見てとれる。

 果たして、この生物の正体は何なのだろうか。目撃者はハウスボートで暮らしている間に「沼地でたくさんの不気味なもの」を見てきたそうて、この写真の信憑性については「これ以上何も説明する必要はない」と断言している。

 外見に関する証言からすると、米国のUMA「ドーバー・デーモン」と似ているが、この地域に生息する何らかの生物にすぎないのではないか、という懐疑的な意見もある。しかし、目撃者はハウスボートで暮らしていた時期が長かったため、「川の生物にはそれなりに詳しい。この生物は今まで見てきたどの生物とも違う」と証言しているそうだ。

 われわれ日本人としては河童との類似点も気になるが、こちらの怪物は角やとがった耳という特徴があり、河童のような愛嬌のある見た目とは違っている。この怪物の正体が明らかになる日は来るのだろうか。

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