【52】ひょうたん形の顔にオレンジ色の大きな目…「ドーバーデーモン」は水の精霊?

2014年05月30日 12時00分

「ドーバーデーモン」は米国・マサチューセッツ州ボストン付近にある住宅街ドーバーで目撃された怪生物であり、超常現象研究家のローレン・コールマン氏がその名付け親である。不思議なことに目撃者の大部分が若者だということだ。

 1977年4月21日午後10時30分、当時17歳だったビル・バートレット(愛称のビリーで紹介されている資料も多い)が夜間、ファームストリートで愛車・フォルクスワーゲンを運転中に、壊れた石垣の上に這いつくばっている奇妙な生物を目撃した。

 体長は1メートルから1・2メートルほど。きゃしゃな体に似合わぬ大きなひょうたんかスイカのような巨大な顔、まん丸の両目にはまぶたがないが大きく見開き、オレンジ色にギラギラと発光していた。

 しかし、目の他には口も鼻も耳も確認できなかったという。つまり、日本妖怪の「のっぺらぼう」や「おはぐろべったり」のような感じだ。また、体重を支えるには不釣り合いな細い手足をしており、体の大きさは頭部とほぼ同じであり全身に体毛はなく、桃色でぬめりのある皮膚だったそうだ。後年、ビルは「ヤスリをかけたような皮膚」と表現している。

 ビルが目撃した約2時間後、また翌22日になったばかりの真夜中、近隣に住む15歳の少年ジョン・バクスターは恋人のキャシー・クローニンの家を出た後、1マイル歩いた。すると付近に人の気配を感じ、近所に住む友人かと思い、声を掛けた。

「誰だい?」

 そう言いながら、少し近づくと、その気配の主は森の中に逃げこんだ。9メートル離れた位置からジョンは観察を行い、前足を森の木に立てかけている怪物の様子を確認した。当初は猿かと思ったのだが、どうやら猿ではなく未知の怪物であることが分かった。

 さらに15歳のアビー・ブラバムは、次の夜にスプリングデール通りで同様の怪物を目撃している。以上4人の若者が目撃しているのだ。

 しかし、それ以降はこの怪生物ドーバーデーモンも姿を現すことはなく、正体は今もってミステリーとなっている。2006年9月地元マスコミのインタビューに答えた46歳のビル・バートレット氏は「この日、確かに奇妙なものを見た」と証言している。

 この生物の正体については諸説あるが、いわゆる「リトルグレイ」タイプのエイリアンと容姿が酷似しているため、このドーバーデーモンも宇宙人の一種であるという説がある。あるいは宇宙人が遺伝子工学で作った「エイリアンアニマル」とか、宇宙人がハイテクで創り上げた「ロボット」ともいわれている。

 確かにその容姿はリトルグレイの特徴そのものであるし、目撃された期間が2日間だったのも、すぐにUFOで宇宙空間に帰ってしまったからではないかと推測される。言ってみれば、宇宙人の気まぐれである。

 一方で、別の生物を誤認したのではないかとする説もある。例えばヘラジカの生まれたての子供は、頭の大きさの割に手足が細く、また目がヘッドライトを反射して大きく輝くのだ。それを誤認した可能性はないだろうか。

 だが、米国の動物の専門家はマサチューセッツ州の東部にはヘラジカが生息していないと指摘している。

 また、ドーバーデーモンは米国先住民族ネィティブ・カナディアンの伝承に登場する水の精霊「マネギシ」だという説もある。マネギシは主に川の中に生息し、小柄な人間のような姿をしているが、すみかの近くを通るカヌーを転覆させ、人間を水死させる凶悪な存在だ。日本でいう妖怪の「カッパ」のような化け物といえばよいだろうか。となると伝説上の存在だったマネギシが実在したことになる。

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