【山口敏太郎の現代妖怪図鑑62】コツコツババア 肘から先と膝から先がない…骨が露出

2021年10月20日 11時30分

コツコツババア(東スポWeb)
コツコツババア(東スポWeb)

 オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第62回は「コツコツババア」だ。

 筆者が東京・青梅市を中心に妖怪でまちおこしをやっていたころ、家族連れの地元住民から、この話を聞いた。主に西多摩地区を荒らし回っていると言われており、昭和のころ、数多くのドライバーたちがその存在をささやいた。

「コツコツババア」の名のとおり、肘から先と膝から先がなく、先からは骨が露出しているという。むき出しになった箇所と地面のアスファルトがぶつかる音がコツコツと響き、高速になればなるほど音も速くなる。

 交通事故の犠牲者だとされており、事故を起こした犯人を捜している。そのため、犯人が乗っていた車と同じ車種の車が重点的に狙われるという。

 この妖怪は「テケテケ」の亜種と言える。ただし、肘と膝から先の骨と道路がぶつかる音がするという点がリアリティーを生んでいる。

 なお、最近では、テケテケの研究はかなり進み、そのうわさが発生した場所が特定されつつあり、北海道だとする説が濃厚である。北海道だと冬場の自動車事故、あるいは列車事故の際に切断してしまった箇所が凍結して流血が進まず、死体が少しだけ移動したという話がある。そのため、この話がオーバーに脚色され、テケテケという“死体が這ってくる”という伝説が生まれた可能性が高いのだ。

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