【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑433】ハワイに住む獣人型UMA!?謎めいた存在「メネフネ」

2021年09月24日 12時00分

1924年に描かれた「メネフネ」
1924年に描かれた「メネフネ」

 世界中にはさまざまな獣人型UMAが多く生息している。特に北米大陸では意外にも獣人型UMAが複数生息していると言われており、代表格の「ビッグフット」をはじめ「スカンクエイプ」や「フォウク・モンスター」などのUMAの報告が上がっている。

 さらには北米大陸だけではなく、リゾート地としても知られているハワイにも獣人型UMAがいるというのだ。

 その生物の名は「メネフネ」。今ではハワイのお土産のモチーフにもなっているため、ハワイ旅行に行った人の中には見たことがある人もいるのではないだろうか。

 身長は最大でも60~90センチ程度と小柄で、全身が毛深く、髪の毛に覆われた赤い顔をしているという。短い鼻と広い額、知性のある目をしている。日本の「キジムナー」や「ケンムン」などを思い浮かべる人もいるかもしれないが、絶滅してしまった化石人類に近いものではないか、という説もある。

 報告されている記録や目撃証言ではUMA的な側面の強いメネフネだが、ハワイの伝説をひも解くと妖怪や妖精的な側面が強い。例えば、メネフネは魔法の矢で怒っている人の心を射抜き、代わりに愛の感情に火をつけるというキューピッドのような性質がある。

 また、彼らは賢く優れた職人であり、人間の目に触れることなく一夜にして池や用水路、家やカヌーなどを作ってしまうとされていた。彼らが建設したとされる建造物のひとつ「キキアオラ」は、カウアイ島のワイメア川からの水を流す歴史的な灌漑用水路で「メネフネ溝」と呼ばれている。

 また、カウアイ島のアレココ養魚池を一晩で作ったという伝説もある。興味深いことに、考古学者が調査したところ、この養殖池は約1000年前に作られたそうだ。また、アレココ養魚池とフレア川の間には長さ900フィート、高さ5フィートの溶岩石の壁が備わっており、魚が川に入るのを防ぐことができるため、地元の人々の食料源になっているという。

 メネフネの目撃された記録については、少なくとも1700年代にさかのぼる。1786年、カウムアリ王の時代に行われた国勢調査には国民の中に相当数のメネフネ族が含まれていたというのだ。これだけでも、昔から明らかに存在が認められていたことが分かる。

 目撃事例は現代でも継続して報告されており、1940年代後半には20人以上のメネフネ族に遭遇したという記録も存在している。小学校の先生だったジョージ・ロンドン氏が数十人の小学生とワイメア渓谷を訪れたところ、毛むくじゃらの小人たちがおしゃべりをしながら遊んでいる場面に遭遇。彼らは自分たちが人間に見られていることに気づくと、古い教会の床下に逃げ込んでしまったそうだ。

 やはりハワイ諸島のどこかにメネフネは実在したのだろうか。研究者によれば、養殖池などのメネフネの業績については、おそらく古代の人の偉業を精霊がやったことと解釈したものではないか、と考えられている。

 また、メネフネが行うというささいないたずらは妖精のそれに近いため、「不思議なことや不可解なことは何でもメネフネの仕業にしていた」とも考えられるという。

 だが、多数の目撃証言はメネフネが単に人々の想像の中にだけ存在する生物ではないことを教えてくれるのだ。

【関連記事】

ピックアップ