【UMA図鑑(49)】衛星カメラに写りこんだネッシーの正体は軟体動物か?

2014年05月09日 12時00分

衛星カメラに写りこんだネッシー

  人工衛星から撮影された映像に、不可解なものが写りこんでいるという事件が最近多く起きている。2014年4月、アップル社がリリースしているマップアプリを使って、ネス湖の衛星写真を見ていると、なんと巨大生物が写りこんでいたというのだ。

 しかも、2人のアマチュア・ネッシーハンターがアイパッドとアイフォーンで、それぞれ別々に発見したという。2人がグルでないとすると、別ルートで2人のUMAマニアが発見しており、性善説にのっとれば“切り貼り”という悪意の結果ではないと言えよう。

「オフィシャル・ロッチ・ネス・モンスター・ファンクラブ(ネッシー公式ファンクラブ)」のメンバーは、マップアプリで今回撮影された生物らしき物体は100フィート(約30・5メートル)あり、この生物は宇宙からも見ることができ、巨大なヒレさえも確認できるとコメントしている。先日、このネッシーを取り上げた大阪スポーツ特別版(ゴールデンウイーク中の4月30日号は東京スポーツが休みだが、大阪スポーツは発売された)は50メートルと断言したが、いささかリップサービスが過ぎたかもしれない。

 この事件に関して筆者はテレビ朝日と東京スポーツに以下のようなコメントを出した。

「友人のUMA研究家の中沢健が唱えた説に“ネッシー軟体動物説”というものがある。今回は巨大なタコやイカが泳いでいるように見える。このような淡水に環境適応した未知の軟体動物がネッシーの正体ではないか」

 このコメントは、結果的に大阪スポーツ特別版とテレビ朝日で紹介された。

 テレビ朝日の情報番組では、筆者が学者のかませ犬のような扱いで紹介されてしまったが、学者の言い分こそ不可解である。

「生物のように見えない。生物が泳ぐ際に生じる波がない」

 だから生物ではないというのだ。これは笑止千万ではないか。水面下を泳ぐ軟体動物が波を立てないのは道理であり、波が立ってないから生物ではないとする論理展開が理解できない。なんらかの淡水適応型のジンベエザメのような生物、ダイオウイカのような生物と判断するのがまだ説得力はあるまいか。

 無論、今回マップアプリにて発見した2人があらかじめ打ち合わせ済みで猿芝居をやった可能性があるが、筆者がどうもこの事件にひっかかりを覚えたのは、ネット上のカメラによるネス湖の巨大生物の発見はこれが最初ではないという過去の事実があったからだ。

2009年に撮影されたネッシー。下はダイオウイカ

 英国時間2009年8月26日、「グーグル・アース」でネス湖を見ていた警備員の男性が奇妙な巨大生物を確認している。一部の否定論者は、この物体は単なるボートであると主張しているが、ボートの軌跡にしては奇妙である。まるで触手のように見える影が確認できる。これはいったいなんであろうか。海外のメディアも指摘しているように、ダイオウイカのような軟体動物ではないのだろうか。

 筆者は何度もあちこちの媒体で主張しているが、ネッシー=プレシオサウルス説には懐疑的である。太古の昔からDNA汚染を回避しながら、子孫を連綿と維持するには、少なくとも数百体の個体を要する。

 また、ネス湖の食物連鎖をささえる植物性プランクトンが極めて少ない点や、酸素が少ない点を考えると、数百体のネッシーがネス湖にいるとしたら、始終あちこちでプレシオサウルスが浮上せねばならないし、食糧危機に瀕するはずである。

 だがよくよく考えるとネス湖の水深は最大で230メートルであり、通常の湖に比べかなり深い。まだまだ未確認な新種が存在する「深海魚」の定義とは、基本的に水深200メートルより深い水域に住んでいることである。言い換えれば、ネス湖のいちばん深い部分は深海と言って過言ではない。その深い水域に、未知の軟体動物や深海ザメがいたとしても不思議ではない。

 

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