【山口敏太郎の現代妖怪図鑑35】登校中に坂道の変色部分を踏むと現れる「給食ババア」

2021年04月07日 11時30分

給食ババア

 オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに、現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げていく。第35回は「給食ババア」だ。

 千葉県市川市の小学校で伝承されている妖怪である。1998年ごろ、小学生の間で都市伝説として語られており、筆者は弟の娘に聞き取り調査を行った。その小学校に登校する坂道に変色している部分があるそうで、そこには妖怪「給食ババア」が埋まっていると言われている。

 通学途中に、うっかりこの色が変わった部分を踏んでしまうと、地中から「給食ババア」が出現するとされた。この妖怪は出現すると子供たちをさらって地中に姿を消してしまうという。

 かつて給食室に強盗が入った時に、給食スタッフの女性が惨殺され、その霊魂が妖怪と化したと噂されている。

 給食スタッフが妖怪化するのは全国でも希有な例であるが、可能性としては十分にあり得る。

 基本、学校の妖怪といえば、異人=大人である。唯一、大人の中で子供との接点が密接である担任の教師はこれに含まれることはあまりない。ほとんどの場合、子供たちの日常生活に姿を見せるものの、あまり接点がない大人が異人化することが多いのだ。

 他にも、校長が「ぬらりひょん」になったり、教頭が「ろくろ首」になったり、用務員が「サイトーさん」という妖怪になったりする場合がある。

 また、子供たちも妖怪化する可能性がある。卒業生やずいぶん昔にいた生徒も妖怪化する。とっくに大人になり、子供の楽園=学校を卒業してしまった生徒が、そのまま学校に残ってしまい妖怪となってしまうケースもあるのだ。

 やはり、子供の楽園に居座ることは、妖怪になること以外不可能なのだ。

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