【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑401】「50人分の悲鳴」をあげる怪物「フライブルク・シュリーカー」

2021年02月19日 12時00分

 この連載でも何度か紹介しているが、未確認生物の中には1回しか目撃証言のないものも存在している。先日紹介した、60年前にスペインで報告されたタコのような手足の怪物「オクトスカッチ」もその一つだ。

 今回紹介するのは、1978年にのみ目撃証言のある不気味な未確認生物「フライブルク・シュリーカー」だ。

 同年9月10日朝、ドイツのフライブルク鉱山で21人の鉱夫が鉱山の入り口に立つ奇妙な人影を目撃した。一見トレンチコートを着た人物のようにも見えたが、近づくとその人物が異様な姿をしていたことに気がついた。全身が黒く長い毛で覆われており、背中に大きな翼が生えていたのだ。

 鉱夫たちが近づくと、急に人型生物は翼を広げ、大きく不気味な叫び声を上げた。それは「50人分の悲鳴」や「猛スピードで走る列車の急ブレーキ音」のような非常に耳障りな金切り声だったという。鉱夫たちは恐れおののき、その生物が現場を離れるまで坑内に入らないことにしたという。

 それから約1時間後、現場を大きな揺れが襲った。直後、坑内から大きな爆発音が響き渡った。鉱山で落盤が発生し、爆発と火災が起きたのだ。

 騒動の中、いつしか謎の生物は姿を消していた。もし、この生物に構おうとして炭坑の中に入っていたら、落盤や爆発に巻き込まれて命を落としてしまっていたかもしれない。鉱夫たちは、不気味な生物に命を救われた形になったのだ。

 この生物は出現した場所と特徴的な大きな金切り声から、フライブルク・シュリーカーと呼ばれるようになった。しかし、この生物の目撃例は後にも先にもこの1回だけである。

 人型で全身に毛が生え、背中に翼を生やした姿をしていること。そして、出現した後に鉱山で落盤が発生したことから、フライブルク・シュリーカーの正体は米国の超有名なUMA「モスマン」ではないか、という説がある。アメリカで目撃されたモスマンは確かに毛むくじゃらの人間のような姿をしており、背中に翼を生やしている。また、「モスマンが出現すると何かしらの不幸が起きる」とも言われている。

 この生物が落盤事故を予期して出現したのだとしたら…。少なくとも、みだりに謎の生物に近寄ろうとしなかった鉱夫たちは懸命な判断をしたと言えるのではないだろうか。

【関連動画】The Freiburg Shrieker Germany Has It's Own Mothman
https://www.youtube.com/watch?v=CNqS8yXa9NU

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