【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑390】ロンドンの墓地に出没する「キャンバーウェルの狼男」

2020年12月04日 12時00分

英国の墓地で目撃された狼男のイメージ図

 海外のモンスターの中でも代表的なものが「狼男」だろう。満月を見て、凶暴な狼に変貌する獣人は昔から欧州を中心に語り継がれている。しかし、一部地域では現在でも目撃証言があるのだ。

 英国の首都ロンドンにあるキャンバーウェルも狼男の噂がささやかれる土地だ。それも昔、出没したというわけではない。1996年から目撃証言がたびたび報告されるようになったという、比較的新しいものなのだ。

 96年10月9日、ある男性がキャンバーウェルの古い墓地を抜け道代わりにして通りがかった時のこと。古い墓の影から、黒い毛皮に覆われ、ジャーマンシェパードに似た頭部の大きな生物が出てきたという。その生物は男性を見つけるとよだれを垂らしながらうなり声を上げ、飛びかかってきた。しかし、何かの匂いを男性からか嗅ぎとったようで、すぐに逃げていったという。後に男性は、持病を抱えていたため、普通の人とは違う匂いを嗅ぎとったので、生物はその場を離れたのではないかと証言している。

 その後、04年にも同じ怪物が目撃されている。この時は墓地の隅に立つ木が大きな半人半獣によって引き裂かれようとしている様子が2人連れの男性に目撃されていた。

 ロンドンという都会で目撃された狼男だが、実は現代でも狼男の目撃例が報告されている地域もある。中南米では現在でもたびたび目撃されており、今年はメキシコのチアバス州コイタで、身長約2メートルの狼男の目撃証言が多数報告されていた。しかも、足跡や爪の跡と見られる痕跡が残されていた…だが、専門家によれば、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴う都市封鎖によって悪化した〝集団ヒステリー〟が関係している可能性が高いそうだ。
 他にも北米大陸の未確認生物である「ドッグマン」や「シャギー」といった獣人UMAも狼男と関連づけて考えられる事もあり、狼男は伝説上の存在とは言い切れない部分もある。

 なお、一躍有名になった「キャンバーウェルの狼男」だが、最近は目撃証言もあまり聞かれていないそうだ。この事件の追跡調査を行っているアンディ・マグラス氏によれば、獣人型のUMAである可能性もあるが、やはり大型の野犬を誤認した可能性も捨てきれないという。しかし、それらの可能性を加味しても目撃証言の数が非常に多いため、「彼らが何かを見たのは間違いない事実なのでしょう」とも語っている。

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