【277】発見されたミイラは伝説の妖精だった!?インドネシアの「ジェングロッド」

2018年09月28日 12時00分

インドネシアで発見された奇妙なミイラ(ユーチューブから)

 2016年12月5日、インドネシア・北セブル島のホープアイランド総合公園で、村長が木にくくりつけられている奇妙な生物のミイラを発見し、その正体を巡って騒動が起きた。

 問題のミイラは大きさは約10センチほどで全体が黒く、眼窩はくぼみ、肋骨が浮いた形になっている。黒く長い髪を振り乱し、牙をむいた姿は体が小さいといえどもかなり迫力のあるものとなっている。また手には長い爪があったそうだ。

 果たして、このミイラの正体は何だったのか。発見者の村長が呪術師に確認したところ、これはインドネシアの伝説の妖精ジェングロッドであることが判明した。

 騒ぎが大きくなったため、地元の警察署長も「いたずらの可能性が高いが、むやみに怖がったり、いたずらした犯人を捜したりして、パニックにならないように」と声明を出している。

 さて、ジェングロッドとは何だったのか。それはインドネシアの言い伝えに登場する人型の生物で、最大12センチほどの大きさしかないとも、約15〜20センチほどの大きさの「生きたミイラ」であるとも言われている。

 彼らは硬く長い髪をしており、爪が長いという共通した特徴があり、伝説によっては不死の力を得ようとして姿を変えた元人間だとも、吸血鬼だとも言われている。

 このジェングロッドのミイラは1970年代ごろから発見されるようになり、たびたび地元の人々を恐れさせてきた。呪術師らによれば、ジェングロッドはヤギなどの動物や人間の血で飼うことができ、超自然的な儀式で使役することができるという。

 つまり、公園で見つかったものは何者かによってジェングロッドが使役された痕跡だったと考えられるのだそうだ。

 今回は木に縛られた状態で発見されたが、他にも地面の下や屋根の上、巨大な樹木の幹の中から見つかったこともあるという。

 そんな不気味なジェングロッドだが、インドネシアでは発見されるたびにジェングロッドの「標本」の展示会が行われているというのだ。大半がジャワ島とスマトラ島で発見され、超常現象の研究者や好事家の私的なコレクションとして取引され、保管されているのだとか。

 すべての標本が検査されたわけではないが、ジェングロッドのミイラと呼ばれるものの大半は猿などを加工して伝説の妖精に似せて作られたものでしかないという。つまり初めから見せ物にしてお金を稼ぐ目的で作られた可能性が高いというのだ。

 とはいえ、文化的に見ると貴重なものであることは間違いないため、博物館に所蔵されることもある。例えばシャーマン・スルタン・アラム・シャー博物館などでは実際に展示されている標本を確認することもできるのだそうだ。

【関連動画】Heboh Penemuan Jenglot(https://www.youtube.com/watch?v=S9EkcE9fa40