【274】北米大陸に生息していないはずの霊長類が!その名も「デビルモンキー」

2018年09月07日 12時00分

 動物の生息域には地域差があり、我々の住んでいる地域ではごくありふれた生き物が、別の地域では非常に珍しいものだったという事例は少なくない。

 たとえば、日本にいるタヌキは世界的に見ると珍しい生物に当たるし、ニホンザルはサルの生息域としては北限になる。

 逆に、広い北米大陸や欧州に生息していない生物の一つがサル科の生物だ。

 最初の霊長類は中生代白亜紀の終わりごろ(約7000万年前)に北米に発生し、その後、ヨーロッパを経由してアフリカ、アジアへと分布していった。

 ところが、北米大陸では約6000万年前に環境の変化が起き、またヨーロッパでも100万年前に氷河期が起きて霊長類が絶滅してしまうことになる。そのため、未確認生物の「ビッグフット」がもし存在するのならば、それは北米大陸に生息する霊長類でもあるので、非常に珍しいものとなるのだ。

 では、巨大な霊長類ではなく、小型の霊長類であったらどうか。実は北米大陸の米国・アリゾナ州では奇妙な霊長類が目撃されて、たびたび話題になっているのだ。それが今回紹介する未確認生物「デビルモンキー」だ。

 デビルモンキーは約120〜150センチ。大型のヒヒに似ており、非常に俊敏に動くとされている。しかし、尻尾はヒヒと違って短いともいわれている。

 主にアリゾナ州やニューメキシコ州、ユタ州、コロラド州など複数の地域で目撃されており、一番古い記録はテネシー州南部のピッツバーグでの目撃報告だ。1934年、新聞にも掲載された報告によると「フィールドを軽快にカンガルーのように跳びはねていた」という。

 そして1959年、バージニア州ソルトヴィルにて決定的な証言が出てくる。ある一家が山で大きなサルに似た生物に遭遇した。その生物は車を襲って3つの引っかき傷を残したのだ。その2日後、近くに住む2人の看護師が早朝、仕事場からの帰り道で同じような生物に遭遇。この時もコンバーチブルタイプの車の幌(ほろ=風雨や砂ぼこりなどを防ぐために取り付けた覆い)がツメによって裂かれている。

 この後も謎のサルらしき生物の目撃証言はたびたび報告された。1973年にはケンタッキー州アルバニーで「全身が黒く長い尾の巨大なサル」が家畜を殺害。1979年にはジョージア州での目撃報告がある。いずれもビッグフットなどの獣人型UMAよりは小型で機敏であるため、別の未確認生物とみなされているようだ。

 ところで、デビルモンキーの正体は何なのだろうか。前述のとおり、北米大陸には霊長類が生息していないことから、北米大陸に連れてこられた霊長類が何らかの原因で逃げ出し、目撃されたのではないかと考えられる。

 しかし、他の地域に生息している霊長類とは違う点もあり、正体については不明な点が多い。現地の未確認生物研究家も生態について調査を行っており、今後の研究結果が待たれるところである。

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