【山口敏太郎の現代妖怪図鑑9】50~60年ごとに誰かが犠牲…世にも恐ろしいそうめんばばあ

2020年10月02日 11時00分

本紙も8年前に追跡していたそうめんばばあ

 オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊、現代人が目撃したモンスターなどなどを記し、現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げていく。第9回は「そうめんばばあ」だ。

 江戸時代の人物がモデルで、瀬戸内海・直島のそうめん川のほとりに、12歳の娘と一緒に住んでいたとされる。葬儀や寄り合い帰りの村人を山中で待ち伏せて、お茶に誘った。自宅に引き込み油断したところを包丁で襲い、胃袋を取り出す。そして、まかないで出されたそうめんを胃袋の中から取り出し、川で洗って食べたと言われている。

 十数年前まで目撃例はあり、50~60年ごとに誰かが犠牲になっているそうだ。目撃したという年配の島の男性によると、「ボサボサで、ざんばらの白髪をしていて、顔はしわだらけ。歯は抜け落ちていた。10円玉をひと回り大きくしたような茶色い目」をしていたという。

 現在のそうめん川はせき止められ、ため池のようになっており、道路から少し下ったところにある「そうめんばばあ」の廃虚は、鍋、やかん、小皿がそのまま放置されていた。

 なお、2012年3月4日付の東京スポーツには、瀬戸内海・直島のそうめんばばあ伝説の潜入ルポが掲載されており、同紙面では目撃者の証言まで掲載されていた。実に興味深い妖怪である。