【258】超巨大な台湾ハブと沖縄在来ハブの混血種「スーパーハブ」

2018年05月18日 12時00分

沖縄在来ハブ(写真)と台湾ハブとの混血種が沖縄にすむとされている「スーパーハブ」

 近年の未確認生物の中には、それまで自然界に存在していなかった交雑種〝ハイブリッド生物〟も含まれる。

 ハイブリッド生物という言葉は、生物学の世界で使われている言葉であり、俗に言う雑種という意味だ。このハイブリッド生物は、しばしば人間の手によって生み出されることもある。有名どころでは「イノブタ」がある。イノブタはイノシシとブタの雑種で、食べづらいイノシシの肉をブタと交配したことでおいしくすることができる。

 他にも、動物園やテーマパークで展示するために、ハイブリッド生物が生み出された場合がある。「レオポン」は父親がヒョウで、母親がライオンという組み合わせから生まれた。「タイゴン」は父親がトラで、母親がライオン。「ライガー」は父親がライオンで、母親がトラ。ただし、これらの交雑種はいずれも一代限りとなっており、繁殖は不可能となっている。

 いずれにせよハイブリッド生物はイノブタのように成功した場合では本来の種よりも有利な特徴を得ることもある。だが、それが非常に危険な生物へと生まれ変わってしまうケースも存在しているのだ。

 それが沖縄にすむとされている「スーパーハブ」だ。ハブが超巨大化した、台湾ハブと沖縄在来ハブの混血種とされるUMAである。

 以前、本欄は「ハブラ」を紹介した。ハブラはハブとコブラのハイブリッド生物で、普通のハブよりも毒性が強く大型であり、また血清も効かないという。沖縄では過去にマングースなどとの対決のために持ち込まれたタイコブラが逃げ出して野生化してしまい、それと在来のハブが交尾すると子供が生まれる可能性があるそうだ。

 ハ虫類の専門家いわくヘビは簡単に混血が生まれ、さらに毒が強化される可能性が高いのでかなり危険なのだという。スーパーハブも血清が効かず、毒性も倍増しているからかまれたら老人、子供は一撃でアウトなのだそうだ。

 UMAの文献において、UMAの正体としてこのハイブリッド生物という言葉を導入したのは筆者・山口敏太郎である。飼育下ではなく野生でも近い種類の生物が交配し、子供をつくった場合、見慣れない生物が生まれてしまい、UMAとされることが多いのではないかと筆者は考えている。

 しかし、他の未確認生物である「カッパ」や「ツチノコ」と違い、ハブラやスーパーハブは実際に生息している可能性が極めて高いという点が恐ろしい。夏になり、休暇に沖縄へ旅行する人も多いかもしれないが、ハブはもちろん、スーパーハブやハブラにも気をつける必要がありそうだ。