【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑377】不気味な漂着生物「フナバシETフィッシュ」の正体

2020年09月04日 12時00分

漂着した奇妙な物体

 当コラムでも紹介しているが、未確認生物の中には「漂着死体」というジャンルが存在しているようだ。巨大な謎の白い塊である「グロブスター」、浜辺に漂着した牙を剥いた生物の死体「モントーク・モンスター」、ニュージーランド沖で日本のトロール漁船が引き上げた「ニューネッシー」もその一つだろう。

 実際、日々、世界中の海岸線で奇妙な生物の漂着情報が報じられており、大半は既知の生物だと判明するも、一部は正体不明のまま未確認生物のジャンルに入れられる、というケースが多々あるのだ。

 さて、そんな漂着死体を先日、筆者の事務所の人物が発見するという事態が起きた。東スポWebでも掲載されているのでご存じの方もいるかもしれないが、発見者は事務所のタレントでありライター、イラストレーターの由乃夢朗氏。

 彼は24日の午後に趣味のビーチコーミング(=浜辺に打ち上げられた漂流物を観察したり、収集したりするアクティビティー)のために、ふなばし三番瀬海浜公園を訪れたところ、奇妙な物体が漂着していることに気がついた。周囲に小魚やカニなどの死体が打ち寄せられていたため、この物体も同様のものかと思ったそうだ。しかし、思いのほか大きい生物だったこと、また今まで見たこともない形状だったことから写真に収めたのだそうだ。

 大きさは約40~45センチ程度、全体的に平べったく、肉が多く残っている。表面が白く、細かな繊維質の物体に覆われているように見えるあたりはサイズこそ小さいものの、グロブスターに近いと言えなくもない。
 しかし、何より目をひくのは大きな楕円形の眼窩がある長い頭蓋骨だ。既知の生物と一線を画すフォルムであり、由乃夢朗氏は一見して鳥のハシビロコウを思い出したという。

 果たして、この生物の正体は何なのか。由乃夢朗氏は、魚に詳しい友人もいるのでツイッターに上げれば何かしらの正体が分かるのではと思ったそうだが、今のところ謎のままだという。なお、由乃氏はこの謎の生物に「フナバシETフィッシュ」と名付けている。

 事務所では魚のスズキ(ないしはそれに近い魚類)の頭蓋骨である可能性が出ていた。魚の骨はもろく、魚らしいフォルムを形作る上・下顎骨や鰓蓋が外れてしまった結果、奇妙な生物の頭蓋骨のようになってしまったのではないか、という説だ。また、由乃氏のツイッターにこの生物の正体が「アカエイ」ではないかとするコメントが寄せられた。上に二つ並んだ眼窩のようなくぼみは、おそらくエイの噴水孔である可能性が高いようだ。体のほとんどが残っていないのも、エイは軟骨魚類なので硬骨魚類であるほかの魚よりも骨が残らなかったからかもしれない。そもそも、魚の骨は比較的もろく破損しやすいものでもある。

 しかし、これらの説も結局仮説の域を出ていない。筆者は今後もこの生物について追跡調査を行っていく予定である。