【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑358】湖からはるばる海を越えて上陸!?オーストラリアに出現したネッシー

2020年04月17日 12時00分

4月1日に掲載された「オーストラリアに上陸したネッシー」

 未確認生物はたいてい地域限定であり、生息地とされる目撃地点から離れて目撃されることは少ない。似た姿の未確認生物が離れた地域で目撃されることもあるため、未知の種類が生息しているのではないかという話が出たりもするが、基本はご当地限定なのが未確認生物だ。

 だが、過去にはあの有名な未確認生物が海を越えて別の国に出現した!?という報告があった。

 そんな衝撃の事件を報じているのが、こちらの記事だ。1934年にオーストラリア南西部のパースから南西に19キロの場所に位置する港町フリマントルで、巨大な生物が桟橋に姿を現したという。問題の怪物はカメラの方を向いており、王冠のようなトゲが頭部にある。大きく太い足と尻尾が桟橋にかかっており、今まさに上陸しようといったところか。まるでひと昔前の特撮に出てくる怪獣のようだ。

 撮影したのは現地に赴いていたスコットランド人で、画像はパースの編集部に電送され、新聞の紙面を飾ったという流れのようだ。

 この怪物の正体はなんとネス湖に生息しているはずの「ネッシー」で、はるばる海を渡ってオーストラリアの港に姿を現した、という内容が記事からうかがえる。

 だが、この「オーストラリアに上陸したネッシー」の真相は記事の日付を見れば分かる。この記事は4月1日に作成されて掲載されたものであり、つまりエープリルフールのジョーク記事だったのだ。写真は単純な合成によって作成されたもので、あり得ない内容を掲載することで人々を楽しませようとしたものだと思われる。

 うそをついてもいい日とされるエープリルフールは、欧米では昔から企業などが世間を楽しませようとして凝ったジョークネタを出すことがままあった。中には「捕まった宇宙人」など、あまりに凝り過ぎたために多くの人が実話だと勘違いして引っかかってしまった事例もあるほど。公開されてから年月を経るとジョーク記事だった事実が薄れ、まるで実際に起きた事件のように扱われてしまうわけだ。

 しかし、さすがにこのオーストラリアに上陸したネッシーはすぐにエープリルフールのジョークだと判明したようだが…。