UFOの中に、クラゲ型UFOというものがある。有名な写真も存在しており、クラゲのような形状で質感が雲に似たUFOが青空の中に浮かんでいるというものだ。現在ではこちらのUFOは、おそらく煙か何かではないかと考えられているが、かつては生体UFOや有機物でできたUFOではないか、などと言われたものだった。

 そんなクラゲ型UFOの破片ではないが、奇妙なゼリー状の生物らしきものが降ってきたという現象が報告されている。それが「スターゼリー」だ。

 スターゼリーは生きているわけではなく、木の枝や芝生、地面などに「気がついたら付着している」というもので、その様子から「ゼリー状の何かが空中から降ってきたとしか思えない」ものとされている。

 発見された場所は世界各国に散らばっており、米国や英国、オーストラリアで見つかることが多いようだ。色はさまざまだが、白っぽく半透明のものが一般的だ。大きさは数センチから、大きいものは1・8メートルにもなるという。

 見た目は文字通り地面に落ちて破裂したクラゲのようなものなので、触ろうとするには勇気のいる見た目となっている。それでも、触った人がおり、彼らの証言によれば「触れると溶けるように消えた」「触ったら激しいめまいを感じた」「触ろうと近寄ったら硫黄のような悪臭がした」という。

 スターゼリーの正体は何なのだろうか。一番有力視されているものは粘菌やカエルの卵巣などだが、中には「空から飛来した未確認生物」であるという説も存在している。というのも、このスターゼリーが発見される前には流星群が観測されることが多いため、流星とともに飛来しているのではないかと推測されているのである。

 また、このスターゼリーと関係が深いかもしれないと言われている未確認生物も存在している。本連載で過去に「クリッター(別名アトモスフェリック・ビースト)=大気圏の猛獣」として紹介させていただいた大気圏に生息しているという謎のプラズマ生命体だ。このクリッターが生命活動を終えると、死骸は地上に落ちてゼリー状の塊になると言われているのだ。

 スターゼリーがクリッターかどうかはさておき、この物体が科学的に分析されたことも過去にあったという。その結果、粘菌の一種と判明したものもあったが、DNAすら見つからなかったケースも存在しているそうだ。

 果たしてスターゼリーは未確認生物か、それとも別の何かなのか。流星群のあった次の日、あなたの前に姿を現すかもしれない。


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