【UMA図鑑(15)】体長1・2メートル! 沖縄の幻の山猫「ヤマピカリャー」の正体

2013年09月13日 12時00分

 温暖化する日本において亜熱帯の自然が広がる西表島でヒョウに似た生物がまれに目撃されている。

「ヤマピカリャー」(イリオモテオオヤマネコ=イリオモテヤマネコではなく、イリオモテ“オオ”ヤマネコである)という大型の猫科の生物であり、その名前は人気漫画「あずまんが」でも取り上げられ、一般的にも広がりつつあるが、その言葉の意味は西表島の方言で「山の中で目の光るもの」だという。

 この西表島は、海から突然切り立った山がそびえているような特殊な島であり、島の面積の80%以上が亜熱帯の原生林に覆われており、人があまり踏み込まない場所がある。

 1965年に作家の戸川幸夫氏によって発見されたイリオモテヤマネコは、国の天然記念物となり手厚い保護を受けているが、ヤマピカリャーはこのイリオモテヤマネコとは別種の大型の猫科の生物であると解釈されており、体長はイリオモテヤマネコより明らかに大きく80〜120センチほどであると言われている。

 地元の住民はイリオモテヤマネコを「ヤママヤー(やまねこ)」と呼び、逃げた飼い猫を「ピンギーマヤー」と呼んでおり、ヤマピカリャーとは区別している。

 我が国で「ヤマネコ」に分類されるのは、イリオモテヤマネコと、対馬に生息し絶滅の危機にある「ツシマヤマネコ」の2種類しかいない。

 ヤマピカリャーは3種類目となるのか? その正体に関してだが、沖縄のお隣台湾に生息するヒョウの一種「ウンピョウ」と特徴が似ているという指摘もある。確かに、西表島のある八重山諸島は数百万年前まで、中国や台湾と陸続きであり、そのころアジア全体にヤマネコが生息していたのは事実である。

 しかも、ヤマピカリャーの目撃者は西表島西部を中心に四十数人ほどおり、全部が妄想・誤認とは言いづらい。
 ヤマピカリャーの特徴は、体色が茶色であり、ヒョウのような斑紋(上半身のみ斑紋があるという目撃証言もある)があり、木の枝から枝、岩から岩へと俊敏に飛び移り、3メートル以上もジャンプすると言われている。また親子連れのヤマピカリャーの目撃談もあり、尾が地面に付くほど長いのも特徴である。

 なおイリオモテヤマネコは雑食性であり、鳥や魚、キシノウエトカゲなどを食しているらしい。そういう部分では大型のヤマピカリャーが何を食しているのか不明であり、イノシシや魚類ではないかと推測される。

 ちなみに、一番恐ろしいのは人間である、食料不足だった終戦直後はヤマピカリャーを捕獲して食べた人もいたと言われている。

 一方、ヤマピカリャーに対して否定的な意見もある。逃げ出して野生化した飼い猫を、目撃者が見間違えたという反論がそれだ。確かに逃げ出した飼い猫は巨大化することがあるらしく、1メートル近くまで育った事例があるようだ。また、三宅島で一時期ヤマネコ騒動が起こったが、それは逃げ出した飼い猫が巨大化したものであった。

 しかし、ヤマピカリャーの場合、目撃者の多くが猟師であり、動物への観察眼は一般人よりはるかに優れており飼い猫の巨大個体との誤認とは言い難い。

 最も最近発生した目撃談は、2007年9月14日午後6時すぎ、魚類の研究のために西表島に滞在していた島根大学の教授がヒョウに似た巨大な生物を目撃した事例である。

 教授は、人があまり踏み込まない海辺で調査中にこの生物に遭遇、襲われるのではないかという恐怖を感じたという。

 

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