【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑306】大聖堂を飾る怪物たちは実在していた!?「ガーゴイル」

2019年04月19日 12時00分

ノートルダム大聖堂の「ガーゴイル」(ロイター)

 4月15日午後6時50分(日本時間同16日午前1時50分)ごろ、フランスはパリにある世界遺産ノートルダム大聖堂から出火。消火活動が行われたものの9時間にわたって燃え続け、屋根や尖塔などが焼失した。火災により部分的にもろくなっている箇所もあり、修復作業は数年かかるとみられている。

 出火原因は現時点では不明だが、ノートルダム大聖堂は改修作業中であり、出火元は屋根裏であったこともあって、作業の際の失火ではないかとみられている。

 幸いにして、改修作業のため美術品が持ちだされていたり、貴重な芸術品や聖遺物は現場から素早く運びだされたため無傷であったという。

 ノートルダム大聖堂の彫刻で有名なものの一つに「ガーゴイル」というものがある。テラスや屋根のところに設置された怪物の像で、頭にツノが生えていたり、背中に翼を生やしている一見恐ろしげなものだ。何らかの怪物をかたどったものと思いがちだが、実は雨どいだ。

 13世紀のゴシック建築による大聖堂では構造上、屋根から流れ落ちる水が壁面を濡らして漆喰を侵食してしまう。そこで、外壁から離れた位置に水を落とす吐水口が必要となり、怪物のデザインを施された結果、現在ガーゴイルとして知られる彫刻になったのだという。

 ガーゴイルという名前も、うがいなどで喉を鳴らす音からつけられた名前なのだ。

 なお、現代では怪物の造形のインパクトが強かったためか、動く石像の怪物としてフィクションの世界に出てくることが多い。あくまで文化的な意匠であった造形から、実在する怪物のように考えられてしまったケースと言えるかもしれない。

 しかし、中にはそんなガーゴイルの姿を実際に見た!?という人も存在している。

 28歳のIT技術者である英国人男性は、スペイン南部にあるアルメリアのサンタ・マリア・デル・アギラに2010年から1年近く滞在していた。その時に奇妙な生物を目撃したというのだ。

 同年9月のある日、深真夜中の1時ごろのこと。暑かったので寝室の窓を開けて就寝していたのだが、奇妙な生物の鳴き声のようなものが聞こえてきて目を覚ました。夜行性のフクロウなどとは違う鳴き声に、彼はテラスに出て、声のする駐車場の方を確認してみた。するとそこには、今まで見たこともない生物が浮遊していたのだ。

〝それ〟は彼がいたテラスから25メートルほど離れたところに飛行していた。姿はまるで「翼のある犬」のようで、前足がなかったという。

 飛び方がぎこちなく、一度落ちるように見えたが、ゆっくりとした羽ばたきで立て直して浮かび上がっていく…。彼は携帯電話で写真に撮れればと思ったが、〝それ〟は駐車場の左側に着いたところでブロック塀を飛び越えるように上昇して姿を消してしまったそうだ。彼はこう証言した。

「厚くて短いクチバシをもっており、肉食動物の鼻先のように見えた。また後頭部も大きく伸びていた。胴体から生えていた翼は幅約2〜3メートル。力強く見える足と、長くて細い尾があった。全身は淡いピンク色で、羽毛や毛皮は確認できず、むしろ皮膚の質感に思えた。大型犬やトラ、ライオンのような大きさで、動きはゆっくりしていたがどこかぎこちなく、ロボットのような印象も受けた」

 果たして、この生物の正体は何だったのだろうか。本当にガーゴイルという怪物が存在していたのだろうか?

 なお、ノートルダム大聖堂のガーゴイルたちは修復作業のために大聖堂から取り外されていた。その4日後に今回の火災が発生したため〝何らかの関係があるのではないか〟とみる人もいるようだ。

【関連動画】ノートルダム大聖堂 3/7 Cathedrale Notre Dame de Paris ガーゴイル