【174】「ペンリス・ピューマ」は豪州のエイリアン・ビッグ・キャットか?

2016年10月07日 12時00分

黒ヒョウ

 オーストラリア最大の都市シドニーを擁するニューサウスウェールズ州は、工業が栄え、人口がもっとも多い州である。そのシドニーから西に進むと、世界遺産に登録されたグレーター・ブルー・マウンテンズ地域があり、そのブルー・マウンテンズ国立公園の手前にブルー・マウンテンズを眺めることのできるペンリスという平坦な町がある。

 そのペンリスには、ナショナルラグビーリーグ(オーストラリアとニュージーランドのラグビーチームのリーグ戦)の「ペンリス・パンサーズ」という黒いヒョウをマスコットにしたチームがある。ホームのスタジアムでの試合中に真っ黒な、かわいいネコが紛れ込んで話題になったこともあった。

 そんな黒いネコ科の動物に縁のあるペンリスだが、黒いネコ型の未確認生物の出現に、住民は頭を抱えているという。1980年代から報告が続き、その目撃情報の数は600件を超えるとも言われている。

 家畜のヒツジやシカが、ネコのような動物に引き裂かれて殺されるところを見た人がいた。その目撃談によると、体長は1〜1・6メートル、体高は70〜80センチで、ヒョウのような見た目をしているが、真っ黒な毛に覆われていたのだという。そして、尻尾は長い——。これらの特徴から「ペンリス・ピューマ」「ペンリスの黒ヒョウ」などと呼ばれたりしているらしい。

 ペンリス・ピューマは、都市伝説っぽい性質として、車を見ると姿を消してしまうというものがある。これは単純に怖がっていなくなるのか、フッと消えてしまうのか、判断が難しい。

 このペンリス・ピューマであるが、未確認生物愛好家の間では「エイリアン・ビッグ・キャット(ABC)」の一種ではないかとも噂されている。ABCは当コラムでも取り扱ったことがあるが、英国に現れる、ネコ科の動物のような見た目を持った未確認生物だ。

 ネコ科としては大きめで、家畜を襲う気質、フッと消えてしまう(ABCは一説によるとテレポート能力を持つとも言われている)などの共通点からだろう。こちらも目撃例が多く、実在の可能性が高いとも言われているのだ。

 そう、ペンリス・ピューマもまた実在の可能性をささやかれている。オーストラリアにはヒョウやピューマは生息していない。しかし、2008年に行われた国の調査では“ペンリス・ピューマと呼ばれている大型のネコ科の生物が生息する可能性がある”と報告された。

 ABCにも同じ可能性を指摘できるが、本来その土地に生息しないはずの動物であっても、人間が持ち込んだ動物が逃げ出して野生化して新たなコミュニティーを形成しているのかもしれない。

 ヒョウであった場合、黒ヒョウは突然変異のため、黒ヒョウのみが生まれ続けるのは難しいだろう。

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