「離婚調停中・奥菜恵に新恋人」報道で思い出す“ニャンニャン写真騒動”

2015年01月01日 12時00分

 女優・奥菜恵(35)が2人の子供をもうけた夫と離婚調停中にもかかわらず、俳優の木村了(26)と不倫同棲中というニュースが報じられている。複雑な思いを抱くのは、14年前の“ニャンニャン写真騒動”を取材していた当時がよみがえってくるからだ。

 月刊誌に「清純派女優奥■恵のニャンニャン全裸写真」と名前が1文字だけ伏せ字になったタイトルの記事が掲載されることがわかったのが、同誌発売の3日前。すぐさま、あるルートから流出写真数枚を入手し、関係者を回ってその真偽を確かめることになった。

 ベッド上と思われるその写真には「新進俳優O」なる男が、奥菜とみられる女性と2ショットで写っていた。これが後に、銀座のホステスとMDMAを服用し、女性が死亡した保護責任者遺棄、麻薬事件を引き起こすことになる押尾学(36)と激似の男だった。

 当時、奥菜は21歳、清純派の美少女として人気で、歌手としても活動する「人気アイドル女優」だった。相手とされた押尾は23歳のイケメン若手俳優で、大手芸能プロに所属していた。

「清純派美女の奥菜の全裸というタイトルですから、男なら誰だって見てみたい。宮沢りえのヌード写真集以来の衝撃ともいわれましたよ。掲載した月刊誌は完売。芸能関係者は『あれは本物だ』『いや、精巧なアイコラだ』などと侃侃諤諤(かんかんがくがく)でしたね」とは当時を知る出版関係者。

 本紙も1面2回を含む連続7日間、詳報した。その間、2人の周辺関係者を駆けずり回った。「4年前に4か月ほど交際していたらしい」などの噂話こそあったが、最後は奥菜、押尾双方の所属事務所に聞くしかない。「問題の写真を見てもらい、コメントが欲しい」と言うと、押尾の所属事務所の幹部数人が会ってくれることになった。

 まじまじと写真を見つめた幹部たちは「ん~」「あ~」と困惑の表情を浮かべ、最後には「わかんないですね」「ノーコメントにしてください」。さすがに押尾本人であったとしても認めるわけにはいかない立場もわかる。

 一方の奥菜の当時の事務所は「全くの事実無根。(雑誌記事は奥菜の名前の)字が伏せられているので対応はしない」。

 当時はデジタルカメラではなく、フィルムの時代。別人のヌード写真の首を芸能人にすげ替えるアイコラも出始めていた。「実名報道した場合は提訴する」などとしていた奥菜側も、押尾側も沈静化を待つしかなかった。

「ニャンニャン写真を自分と認めた高部知子に続き、芸能界の歴史に奥菜の名前が刻まれるかも、と期待しましたが、さすがに双方とも認めず、騒動どまりでしたね」(週刊誌関係者)

 これが今だったら、どうなるか。当時もそうだったが、実名での断定報道はまずできない。デジタル処理技術の点でも真贋の判断も難しい。

 さらにこの間、司法では芸能人の肖像権のほか、写真の無断使用(パブリシティー権)などが認められるようになった。

「マスコミ側が負ければ払うことになる名誉毀損による損害賠償額も、10倍になったといわれます。先日流出したハリウッドセレブのニャンニャン写真の画像も、各社とも写真掲載を見送り、配慮せず掲載した『フラッシュ』が慌てて回収する時代。仮に本物の写真であっても、当事者2人のうちどちらかが認めたり、告発の理由などがハッキリしていたりしないと、掲載は難しいのでは」(写真週刊誌関係者)

 奥菜は騒動の3年後にIT社長と結婚。1年半後の離婚では巨額の慰謝料をもらったとされ、現在離婚調停中の夫とは2009年に結婚し、2児に恵まれた。交際中の木村了とはどんな未来を描いているのだろうか。

(文化部副部長・延 一臣)