ナゾの未確認生物「猫蛇鳥」の正体は「鵺(ぬえ)」か!?

2013年06月27日 12時00分

目撃男性が描いた「猫蛇鳥」のイラスト

 頭は猫、体はヘビ、そして鳥のように飛ぶUMA「猫蛇鳥」の目撃談を取材した時ほど、記者の血が騒いだことはない。

 2003年5月19日の午後9時半ごろ、大阪府堺市新家町でのことだ。米国人男性(26歳、高校英語教師=当時)が雨降る中、自転車でアパートに帰宅。敷地わきの駐輪場に自転車を止め、10メートルほど離れた裏の田んぼに目をやると、まだ苗を植えたばかりのほとんど水で覆われた田んぼで、何かが首をもたげていた。

「首が長く、頭と首は白かった。頭の大きさはネコぐらいで、形は丸かった。目は丸く真っ黒で光ってた。カエルっぽい顔をしていて、鼻はない。口も開いてなくて、キバや舌は出してませんでした」

 その生物はあぜ道にゆっくり這い上がり、正体をさらした。「ネコかイグアナみたいな歩き方でした。体は50センチくらいでグレーっぽかった。体の表面に毛やウロコはなく、ハ虫類みたいな感じで光ってました」。手足は同じ長さ、曲がったままで、あいにく手足の先までは確認できず。またお尻には「長さ20センチくらいのシッポがついていた」という。


 驚いたのはその後。なんと背中に大きな翼がついていて、飛び立ったのだ。「黒い、コウモリみたいな翼で、鳥のような羽じゃありませんでした。広げたら体と同じくらい(約50センチ)はあった。そして首を2〜3秒振って翼を広げ、3メートルほどジャンプして飛んでいったんです。カラスみたいな感じで、すごく速かった」

 自宅近くでたまに見るコウモリより「10倍は大きかった」という。そして「グゥヮ〜ッ、グゥヮ〜ッ」とガナりたてるような鳴き声。後の取材で、確かに近隣でも同じ時期に同様の変な鳴き声を聞いた人がいた。

 襲撃されるんじゃないかと男性は、3階の自室にダッシュで戻った。開けっ放しにしていた部屋の窓に目をやると、ちょうどその生物が空を横切るのが見えたという。夜、しかも悪天候での目撃談だが、男性はコンタクトレンズをしており、視力は確かだった。

「私のこの話を聞いたら、みんな信じないと思います。でも見たんです。絶対見た! 私は変じゃない!」

 男性はその年の夏、米国へ帰省した際に地元紙の取材を受け、その記事をネットで見つけアポをとった。同紙では、著名なUMA学者ローレン・コールマン氏が「水陸両生型の動物に関係する“カッパ伝説”のバリエーションだろう」とコメントを寄せていたが、日本の古典にたびたび登場する伝説の生物「鵺(ぬえ)」ではないかと私は推測する。横溝正史原作の映画「悪霊島」(81年)のキャッチコピー「鵺の鳴く夜は恐ろしい…」に出てくるアレだ。実際、大阪や京都、兵庫には、鵺にゆかりある史跡がいくつもある。

(文化部デスク・醍醐竜一)