自殺前のインタビューで見せた故岡田有希子さんの影のある笑顔

2014年08月14日 12時00分

 最近、故岡田有希子さん(享年18)のベスト盤がオリコンチャート入りしたというニュースが流れた。久々に彼女の名前を聞いたような気がするが、1986年に自殺した岡田有希子さんは忘れられない芸能人の一人だ。

 自分は、デビューした直後と、自殺する3週間前にインタビューをしている。デビューした直後の彼女は、それはそれはまぶしいばかりに輝いていた。夢の歌手デビューが実現し、希望に満ちあふれていた。あまりの愛らしさに「世の中にこんなかわいらしい女の子がいるのか」と仕事を忘れてしばし見入ってしまったほどである。

 それから2年後、高校を卒業したばかりの岡田さんにインタビューすることになった。個人的にもあの女の子がどれほど美しい少女に成長したのか、非常に楽しみだった。

 しかし、会った瞬間「ちょっと老けた?」と感じた。正直、2年前とは違う女性に見えたのだ。どことなく、目がむくんだ感じで、顔色も良くなかった。それでもインタビューでは「今年中に映画に出たいですね」と前向きに語り、明るく振る舞ってはいたが、どこかに影があった。時折うつむいたしぐさを見せるなど「ひょっとしたら今日は体調が悪いのか」とさえ思ったものだ。

「生き馬の目を抜く」とも言われる芸能界。2年間で様々な苦労を経験したに違いない。とはいえ、当時まだ18歳。アイドルとして最も輝いているべき年齢だ。

 その数週間後、彼女が飛び降り自殺したという報を聞いた時、インタビュー時の、あの影のあるぎこちない笑顔が浮かんだ。

 自殺の原因については様々な噂が流れたが、はっきりしていない。ただ、人一倍感受性が強く、ひたむきな性格ゆえに、深い苦悩に陥っていたに違いない。

 存命なら、もうすぐ47回目の誕生日を迎える。

(編集顧問・原口典彰)