17(Seventeen)

2014年08月11日 12時00分

 先日、寝起きに宅配されたスポーツ紙を見てがくぜんとした。3日の巨人戦(東京ドーム)で、広島のルーキー田中広輔内野手が決勝打を放ったことを伝える記事に、衝撃的な事実が書かれていたからだ。

 話は脱線するが、昨秋のドラフトでカープが事前に3位指名を予定していたのは、広島出身で長打力に定評のあった日本生命の井上晴哉だったという。それを直前の会議で、野村謙二郎監督がひっくり返したそうだ。

 5位指名でロッテに入団した“アジャ”こと井上は、持ち前の長打力を生かしてキャンプ、オープン戦で大暴れ。さぞや野村監督も肝を冷やしたことだろうが、開幕直後からアジャがプロの壁に苦しんでいるのに対し、田中は一軍に欠かせない戦力として攻守にわたって活躍している。最終的にどちらがプロ野球での“成功者”になるかは神のみぞ知るところだが、野村監督の眼力はさすがと言うしかない。

 話を元に戻そう。私が驚いたのは田中の活躍ぶりではない。カープの新人が巨人戦で決勝打を放ったのが、沢崎俊和(現二軍投手コーチ)以来、17年ぶりだったということだ。1997年といえば、私のカープ担当1年目。「つい最近」とまでは言わないが、それほど遠い昔のこととも思えない。ただ、改めて「17年前」と言われると、自分がすごく年を取ったようでショックだった。

 17年前に生まれた子供は、高校2年生になっている。元ロッテ監督の山本功児さんの愛息・武白志(むさし)くんも、そのひとりだ。たびたびお宅にお邪魔していたロッテ担当時代の2001〜03年にはまだ4〜5歳で、一緒にプラレールだったかブロックで遊んであげたりもしたが、今夏は187センチの大型三塁手として福岡・九州国際大付から甲子園に出場する。いつまでも若いつもりではいられそうにない。

(運動部デスク・礒崎圭介)