前代未聞の“大遅刻”で本紙記者に頭を下げた常盤貴子

2014年05月22日 12時00分

 17日から全国ロードショー公開がスタートした映画「野のなななのか」(大林宣彦監督作品)に主役として、謎の女を魅力的に演じている女優・常盤貴子(42)。今や日本国内のみならず、中国や東南アジアでも高い人気を誇る大物女優だ。

 その常盤に、かつて一度だけ取材で“遭遇”したことがある。ちょうど今から20年前の1994年、常盤もまだ20代前半の新進女優だった。

 前年に放送された人気ドラマ「悪魔のKISS」での体当たり演技が注目され、94年にはアサヒ飲料(当時の社名はアサヒビール飲料)が発売した新商品「チャティー」のテレビCMに起用された常盤。その商品PRとして、東スポにやって来たときの話だ。

 各マスコミをキャンペーンで回るというPRキャラバン企画で、常盤御一行が東スポ編集局に来るのは、確か夕方の4時か5時ぐらいの予定だったと記憶する。記者はそれに備えてカメラマンとともに待機していた。

 ところが、予定の時間を過ぎても、待てど暮らせどキャラバンが来ない。アサヒからは「他社での取材で時間が押しているので遅れます」との連絡が入ったが、それにしても遅い。この手のキャラバンでは、30分ぐらいの“遅刻”はよくあること。1日で何社も回るので、どうしてもスケジュール通りには運ばないのは、まあ仕方がないのだが…。

 結局、常盤御一行が東スポにやって来たのは夜の10時近くだった。当然、こちらはかなりイライラしていたのだが、常盤は編集局に駆け込んで来るなり「こんなに遅れちゃって、本当にごめんなさい!」と申し訳なさそうな表情で謝ってきた。例えて言えば、デートの待ち合わせに遅刻してきたガールフレンドのような感じだったのだ。

 その謝り方がどこかかわいらしかったのと、同行スタッフではなく本人自ら謝ったというところにとても好感が持てて、それまでのイライラは見事に解消されてしまった。

 その後の大女優ぶりを見ると、あれも計算された演技だった?…いやいや、まだ初々しかったころの常盤のこと、演技ではなく素直な行動だったと信じることにしよう。

(特集部デスク・井上達也)