“ヤ軍のレジェンド”レジーの手術秘話

2018年05月07日 12時00分

 このコラムでたびたび書かせていただいているのが、ヤンキースのレジェンド、「ミスター・オクトーバー」こと、レジー・ジャクソン氏(71)。以前、紙面でも書かせていただいたが、3月13日(日本時間14日)に、キャンプ地のタンパで散歩中に転倒。右ヒザに重傷を負い、即日手術が行われたという。

 キャンプだけでなく、シーズン中もクラブハウスに頻繁に現れ、田中将大投手などナインに事あるたびに声をかけるなど、チーム内でも“おなじみ”の存在。手術後、リハビリも兼ねて姿を現した日もあったが、ナインを気遣ってか、タイミングを見計らい、ひっそり帰っていくことが多かった。

 球団広報からは「重傷」とは聞いていたが、詳細は分からずじまい。記事にした手前、その後の容態も含め本人に聞かないとと思い、待っていると、右足を引きずりながら歩くレジェンドを発見。さっそく声をかけた。

 私は英語が話せないので、あらかじめ考えた質問をスマホの翻訳アプリで英文化し、それをスクリーンショットにした画面を本人に見せ回答を得る、という形式を取った。レジーは珍しくいろいろ話してくれたが、なぜか途中で周囲にいた地元メディアが爆笑。何を言っていたのか分からないが、とりあえず真剣に聞く自分を見てまた爆笑——。

 一体何を言っていたのか。英語の流ちょうな日本人記者に頭を下げ、訳していただいたのだが…。“さすがはレジー”だった。

 負傷したのは、ちょうどヒザ頭の上にある「大腿四頭筋腱」。手術は2時間ほどだったというが、骨にも影響があったようで「(ヒザ上を)縦にカットして、ドリルで骨に穴を開けてボルトを入れた。6週間(ボルトを)入れて、つながるのを待たないといけない」。全治に10週間を要するという。

 私が記事を見せ「日本のファンも心配していると思います」と言うと「早く治したい。私は日本のファンを愛している。野球はもちろん、ヤンキースも好きなファンが多いからね。自分のことも良く知ってくれている。ありがたいことだ」としみじみ語ったが…。一体どこに笑っていたのか。

 すると、訳してくれた日本人記者が言いづらそうにこう付け足した。「『手術はハードではなかったが、俺のディックはハードだった』とも言ってますね」。つまり、麻酔のせいなのか、何で興奮していたのかは不明だが「手術中、俺のチ○ポはギンギンだったぜ」とのことらしい。なるほど、道理で爆笑していたわけだ。現役時代、豪快で歯に衣着せぬ物言いが“売り”だったレジーらしいジョークだ。

 シーズン中、姿を見せなかったので経過が気になっていたが、4月30日(同5月1日)から行われた敵地アストロズ戦で久々にお姿を拝見した。話す時間はなかったが、状態を聞くと「ゲッティングベター(良くなってきている)」と笑顔を見せた。5月48日で御年72になるレジェンド。これからも元気な姿を見せてほしいものだ。

(運動部主任・佐藤 浩一)