【デスク発ウラ話】ロッテリアの新商品は全部食べる…ロッテ・重光武雄オーナーの“頑健ぶり”

2020年02月03日 18時36分

 ロッテ・重光武雄オーナーが1月19日、98歳で亡くなられた。21日に行われた、金田正一さんのお別れの会では、生前に用意されていた弔電が披露され、金田さんの長男・賢一さんは「父は重光オーナーのことが大好きでした。一番楽しそうに話していたのは、オーナーにしかられた話。80歳を超えると父をしかってくれる人はいない。兄のように慕っていた」と秘話を明かしていた。

 以前当コラムで、2010年に重光オーナーを直撃した話を書かせていただいた。将来的な球団身売りの可能性について言及された件だったが、当時を振り返り、改めて感じたのは重光オーナーのしっかりした足取りだった。

 今から9年以上前とはいえ、当時89歳。ご自宅がやや細い道幅の坂を上った場所にあったため、坂のふもとで車を降り、徒歩でご自宅まで向かわれていたが、支えを借りずスタスタと歩いていたと記憶する。逆に自分の方がハァハァと息が上がっていた。

 そんな重光オーナーの頑健ぶりをさらに感じたのは、当時ロッテ関係者から聞いたこんな話だった。「ロッテリアの新商品はすべて、オーナーご自身が全部食べる。その最終チェックを受けてから店頭に出る」

 お菓子の方まで話が及ばなかったが、ロッテリアといえばご存じ、ハンバーガーなどのファストフード店だ。最近では3段重ねのトリプル絶品チーズバーガーや、明太マヨタルタルエビバーガーなど、ガッツリ&濃厚なメニューも多数出している。重光オーナーが近年、どこまで召し上がっていたかは定かではないが、90歳近くなってもなお、ファストフードをしっかり味わえる健康ぶりに驚いたものだった。公表されている死因も病気などではなく老衰というのも、それがうかがえる。

 直撃取材という形ではありましたが、一度でも直接お目にかかれたのは光栄でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

(運動部主任・佐藤浩一)