【デスク発ウラ話】異色の「馬淵―山本太郎」はマッスル同盟

2019年11月28日 12時00分

 離合集散を繰り返す永田町では、グループの組み合わせを巡って、驚かされたり、首をかしげる場面がよくある。

 先日、元国交相で無所属の馬淵澄夫衆院議員とれいわ新選組の山本太郎代表が立ち上げた「消費税減税研究会」もその一つだ。

 馬淵氏は耐震偽装問題の追及で名を上げた政策通。また約50人の落選議員の面倒を見る「一丸の会」代表を務め、実直かつ義理人情に厚い兄貴分で知られる。福島原発事故直後には国会議員として、初めて建屋内に入り、補強工事を指示。その勇気は称賛されたものだった。

 付いたあだ名は「永田町のターミネーター」。ボディービルが趣味で、20歳の時にハマって以来、トレーニングは欠かさず、胸囲は120センチ。重さ45キロのダンベルも片手で軽々と上げてしまうという。

 2010年に初入閣した際、馬淵氏が通うトレーニングジム「サンプレイ」の宮畑豊会長はこう語っていた。

「(馬淵氏は)忙しい今でも週に4~5回、朝5~6時に来て、鍛えている。トレで一日一日の充実と集中力がつくし、自信にもつながっているのでしょう。耐震偽装問題で徹底追及した厳しい面が取り沙汰されるが、普段はおとなしく自然体の人。ボディービルは政治家としてパワフルな面の源になっているのでしょう」

 宮原会長は長渕剛や清原和博氏も指導し、「ターミネーター」の主演であるアーノルド・シュワルツェネッガーとも長年のボディービル仲間。“弟子”に当たる馬淵氏の異名は筋金入りというワケだ。

 そんな信念と筋肉の塊とも言える馬淵氏が「国会の野良犬」と数年前までは誰にも相手にされていなかった山本氏との合体は波紋を呼んだ。馬淵氏の持論である消費税減税で一致したというが、その先にはバラバラになった野党を一つにするという野望も透けて見える。

 ちなみに山本氏の芸能界デビューは「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」。海パン一丁で体中にオイルを塗りたくったボディービルダーの「メロリンQ」でブレークし、俳優時代もストイックに体を鍛え上げていたという。

 異色タッグの結成は、政策面より前に筋肉レベルで共鳴したのではないかと勝手に確信している。

(文化部デスク・小林宏隆)