【デスク発ウラ話】氷川きよしを支える男がラジオで磨くトーク術

2019年11月07日 12時00分

 演歌歌手・氷川きよしのコンサートや新曲発表イベントに欠かせない存の男がいる。それが司会進行を務める西寄ひがしだ。

 愛嬌のある顔立ちに軽快なトーク。氷川との息の合った掛け合いはファンを楽しませてくれる。もとから司会者というわけではない。音響スタッフという形でこの世界に入り、森進一の付き人という時代も経ている。話が面白いということで森の司会者になったということがきっかけで、今に至るという。

 そんな西寄が現在チャレンジしているのが、全国のラジオ局を巡る「西寄ひがしラジオふれあい全国行脚」というものだ。もともと「少年時代からラジオが大好き」という西寄が、持ち前のトークに磨きをかけるための修業のようなものだ。
 
 ただ、氷川の専属司会者といっても、当然、出演依頼があってラジオ番組に出るということはない。「自分で交渉するんですよ、ラジオ局に電話をかけて。だから初めは不審者と間違えられるんです」という。事務所の力を借りればもっと簡単に出演できるのだろうが、それはしない。

「自分で連絡して、現地に行って、ラジオに出る。そういう形を続けてたから、全国でいろんな人と出会えましたし、面白いと言ってくれる人もたくさんできた。僕のことを気に入ってくれた局の人が『こいつは面白いから』といって、局の打ち上げみたいなのにも呼ばれましたね。全然、知っている人はいなかったんですけど、それはそれで面白かった」と、人とのつながりもできたという。

 こういった活動は、氷川のコンサートがあるときには、司会者としての活動が優先になるため、できない。地方のラジオ局に行く旅費も自腹で、スケジュールの合間を縫っての活動だ。それでも続けているのは「やっぱりラジオは面白いし、ラジオが好きなんです」という。

 ラジオは姿かたちが見えない分、話す技量がテレビ以上に必要とされる。その分、トークの力も上がるだろう。その全国で培った話術で多くの氷川ファンを楽しませてくれるはずだ。

(文化部デスク・島崎勝良)