【デスク発ウラ話】「風男塾」を出発点とする男装アイドル 若い女性人気の背景にアニメの影響

2019年09月05日 12時00分

 今年3月に「dreamBoat」という総合男装エンタメプロジェクトが発足し、2組のグループがメジャーデビューを果たした。この男装アイドルが新たな盛り上がりを見せている。

 女性アイドルが男の格好をして歌って踊る。この男装アイドルというのがスタートしたのは2007年。現在、6人組で活動中の「風男塾」というグループだ。このグループが名前やメンバーを変えつつ歴史を重ね、今年に入り“弟分”に当たる「ael‐アエル‐」という7人組グループが、7月にシングル「終わりなきラプソディ」でデビュー。8月には5人組の「EUPHORIA」がシングル「NEW HORIZON」でデビューを果たした。

「風男塾」が活動を開始してから、10年以上がたって「dreamBoat」というプロジェクトが発足した。このタイミングでの男装アイドルの拡大について、関係者は「やっぱり『風男塾』の活躍が大きい。スタートしてからメンバーがどんどんと入れ替わっているんですが、人気メンバーが卒業したからといって、その子のファンが離れるということもなく、少しずつファンを増やしていたんです。この現象から、ファンは『風男塾』というユニットに付いているのではと考えて、新たにグループを増やしていこうということになった」と説明する。

“弟分”の「ael」と「EUPHORIA」にはそれぞれ違った色がある。「ael」が黒を基調としたカッコいい衣装を取り入れ、「EUPHORIA」が王子様をイメージした衣装を着ている。それぞれイメージこそ違うがファン層は似ているという。「やはり圧倒的に若い女性が多いですね。半分以上を占めるのではないでしょうか」と同関係者は言う。

 男装しているとはいえ、女性アイドルに女性ファンが付くという背景に「やはりアニメの影響は大きいと思います。アニメの中でそういう女性像が出てきたりするので、若い世代は男装というものに、ハードルが低いように見受けられる。コスプレ感覚でもあるのかもしれませんが、男装にも抵抗感はないですね」と同関係者。先日も「EUPHORIA」のリリースイベントをのぞいたが、やはり女性ファンが大半を占めていた。

 10月には「風男塾」をはじめとする3グループが一堂に会し「#だんぱら_フェス」というライブが行われる。ブームの火つけ役は女性といわれているだけに、男装エンタメという新しい流れが大きくなっていくかもしれない。

(文化部デスク・島崎勝良)