覚醒剤取締法違反で有罪判決を受けたプロ野球・清原和博元選手(48)の元同僚・野村貴仁氏(47)が相変わらず人気だ。その風貌と歯に衣着せぬキャラで、本紙を始め多くのメディアに登場している。6月12日に東京で格闘技イベント「REAL5」にゲスト出演する一方で、自伝本の執筆活動に着手するなど大忙しだ。そんな野村氏は、清原の判決日に取材した際、何とも“聞き捨てならない話”を口にした。

「どうも清原が僕の家に来ていたみたいなんですわ…」

 想定外の言葉にこちらは仰天。失礼ながら整頓されているとは言えない、あの高知市内の野村宅に清原がやってきた!? 「これが事実なら完全に特ダネ!」と鼻息を荒くしたが、残念ながら2015年3月ごろ、つまり逮捕前の清原が離婚と仕事激減で四国八十八か所の「お遍路」を開始した時期にまでさかのぼる話だという。

 野村宅の付近には「遍路道」と呼ばれる巡礼の道があり、霊場の寺が点在する。当時、清原がこの辺りを歩いていたかは明確ではないが、野村氏は「近所の人の何人かから『清原らしき人を見た。お遍路の格好をしとった』と聞いたんですわ。それでビックリして…」。

 結局、その日は清原の姿を発見できないままだったが、その数日後、野村氏はごった返す部屋の片隅に何やら見慣れない“ブツ”が置かれているのを発見したという。それはひょっとして“アレ”なのか!?

「お遍路した寺でもらう札ですわ(笑い)。巡礼中にその土地の人から、おにぎりとか飲みもんとか、接待を受けると感謝の意を込めて(巡礼した)寺の札を相手にあげるんですわ。それが何でか置いてあった。身に覚えがない。新しいきれいな札で…。ひょっとしたら清原じゃないかと思ったんですよ」

 残念ながら清原が野村宅を訪れたかどうかは、今もナゾのままだ。別人かもしれない。だが、どうして“接待”をしていない野村氏に何者かが感謝の札を置いていったのか――。古い話でも考えれば考えるほど興味深い。

 清原と元同僚だった野村氏の関係は今さら説明するまでもない。清原の薬漬け報道は「お遍路」前の14年3月、週刊文春の元同僚告発記事が発端となったが、その告発者が野村氏であることは本人も認めている。当時は清原も野村氏に言いたいことが山ほどあっただろう。もし、その札の主が清原氏なら、何らかの意味を込めて“お礼″に訪れたのか? いや、時期的にそのころの清原はまだクスリを…。

 野村氏が明かしてくれたこの「未確認情報」。今も真実が知りたくてたまらない。

 (運動部・岩崎正範)