韓国紙も書けない“ナッツ姫”が超不機嫌だったワケ

2015年01月29日 12時00分

 大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョナ)副社長(40)が、米国・ニューヨークのJFK国際空港を離陸直前の自社機で「ナッツ・リターン事件」を起こし役職を辞任、ついには韓国で逮捕、航空保安法違反などの罪で起訴され今、裁判にかけられている。

 ヒョナ被告は大韓航空を中核とする韓国大財閥「韓進(ハンジン)グループ」会長の長女。この“ナッツ姫”が暴挙に出たきっかけをめぐり、在米韓国人コミュニティーでは今、父である韓進グループ会長の超特大スキャンダルがささやかれている。

 事件が起きたのは米国時間で先月5日のことだ。韓国・仁川国際空港行きの大韓航空86便のファーストクラスで、女性客室乗務員(CA)がナッツの袋を破らず出したのにヒョナ被告が激怒。滑走路に向かっていた飛行機を引き返させ、結果的に離陸を遅らせた。

 時間は午前0時半を回っていた。起訴状によるとヒョナ被告は37分間にわたり、CAやチーフパーサーに「アンタ、降りなさい」「アンタ、私に盾突くの? 誰に向かって口答えしてんのよ!」などと怒鳴りまくったとされる。

 一部取材に応じた元大韓航空CAによれば「ヒョナさんはナッツが嫌い」とのことだが、「彼女は搭乗時、すごく酔っ払っていた」との情報がある。証言するのは、ニューヨークに隣接するニュージャージー州で生まれ育った韓国系米国人A氏。

 聞けば、同州には韓国系米国人が多く住んでいて、そのコミュニティーでは「酔っ払った末の蛮行」という話になっているという。問題は、なぜヒョナ被告が泥酔して搭乗したか。そのワケについて、ニュージャージーの同胞たちの間では“ある説”がささやかれている。

「実は韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長には、自分の家族にもずっと隠している、ある重大な秘密があるようなんです。その隠し事を裏付ける当事者複数がニュージャージーにいて、娘のヒョナさんはその存在を確認するため、昨年末アメリカに来てたらしいんですよ。ヒョナさんは彼らとそのとき初めて会ったそうで、それが余りにショックだったため、お酒をたくさん飲んでいたという話になってます」(A氏)

 かといって、副社長という立場でありながら、こんな幼稚な機内トラブルを起こし許されるはずもない。その秘密とは何か、当事者とはどんな人物なのかもA氏は詳細に教えてくれたが、大財閥ファミリーの極めてプライベートな内容を含むので、ここでは割愛する。

 ただ、2018年・平昌(ピョンチャン)冬季五輪の組織委員会委員長まで務める父・趙亮鎬会長(65)のこの秘密が表沙汰になれば、韓進グループにとっては一大スキャンダルだ。当事者との対面で精神状態がフツーじゃなかったとしたら、ナッツ姫の暴走は合点がいく。韓国メディアの前でさらし者になろうが、今月19日の初公判で発言を求められても、ひたすら“貝”になっていたのも分かる。

「ニューヨークと韓国をビジネスで行き来するようなリッチな在米韓国人がニュージャージーには多いから、韓国財閥絡みのそのテの噂はちょこちょこ聞きます。今回の韓進グループにまつわる話もあくまで一説ですが、根拠がないのにそんな話は出ません。だから8割方ホントだと思いますよ」とA氏は言う。なんでも、大手韓国紙の記者にこの大スクープネタを教えたところ「さすがに書けない」と苦笑され、「その当事者のインタビューがセッティングできるなら、ぜひ紹介して」と頼まれたとか。

 愛娘が副社長辞任後の先月12日、ヤンホ会長は「私の娘の愚かな行動で大きな物議を醸したことについて、心からおわびします」と謝罪。「私の過ち」という言葉もあったが、どうしてこんなことが起きたと思うかとの問いには「私の教育が間違っていた」と答えた。

 在米韓国人社会での噂を、会長自身はご存じないのか? もしこれが事実なら、今度は自分に火の粉が降りかかりかねないというのに…。ヤンホ会長は30日の第2回公判に出廷予定。華麗なる財閥一家を舞台にした、まさに韓流ドラマもビックリな展開が今後あるかもしれない。

(文化部デスク・醍醐竜一)