【デスク発ウラ話】“茨城芸人”カミナリの壮大な夢

2019年06月06日 12時00分

 最近のお笑い界で“茨城芸人”としてすっかり定着したのがカミナリだ。ボケの竹内まなぶ(30)とツッコミの石田たくみ(30)のコンビだが、彼らの名前が最初に世間に知られたのが2016年暮れの「M—1グランプリ」で決勝進出を果たした時。それ以降、途絶えることなくテレビやイベントに出演し続けている。

 私は、カミナリがM—1に決勝進出を決めた時、インタビューしたことがある。その時から彼らは2人とも「“茨城芸人”として売れたい」という思いを語っていた。

 まなぶは「茨城出身の男性芸人で、多分一番有名なのがピースの綾部祐二さん。でもにニューヨークに行かれるので“茨城芸人の枠が空くな”と思ってます」。たくみは「綾部さんの枠、狙ってます。ルックスはかないませんけど」などと話していた。

 実際のところ、当時は綾部に“茨城芸人”というイメージは、それほどなかったが、2人はこのインタビューで話していた通り、翌年から“茨城芸人”としてブレークした。

 ニホンモニターが発表した「2017タレント番組出演本数ランキング」では、「2017ブレイクタレント」1位に輝いた。テレビ番組出演本数が16年は5本だったのに対し、17年は235本と激増したのだ。

 さらにカミナリは2人とも茨城県鉾田市の出身ということで、インタビューではこんなことも言っていた。

 たくみ:決勝進出が決まって、磯山さやかさんが「同じ鉾田市出身」ってツイートしてくれて、うれしかったです。

 まなぶ:磯山さんに存在を知ってもらえたら、鉾田市では一生ナメられないと思います。

 たくみ:いつか共演できたらいいですね。

 この言葉通りカミナリと磯山は、今では何度も共演している。ともに「いばらき大使」「鉾田大使」に任命されていて、茨城県や鉾田市のイベントには必ずといっていいほど呼ばれているのだ。

 若手芸人にインタビューした際に聞いた話が、ここまで実現することはめったにない。カミナリは夢を実現させてきたが、インタビューではさらにもう一つ、壮大な夢を語っていた。

 実は茨城県にはテレビ局がない、という話になった時のこと。たくみは「関東の他の県には全部あるのに、茨城はラジオしかない。茨城県にテレビ局をつくりたい」。まなぶも「総務省と話し合います! もし茨城テレビができたら僕ら、一生食えますね。“茨城芸人”として朝、昼、晩と出演します」。

 これだけはかなり遠い夢になりそうだが、茨城テレビ開局を実現させるためにも、カミナリは“茨城芸人”として活躍し続けてほしいものだ。

(文化部デスク・藤野達哉)