男性アイドル界で着々と進む“ジャニーズ包囲網”

2017年03月16日 12時00分

 大手レコード会社のユニバーサルミュージックが元「KAT‐TUN」の田口淳之介(31)に続き、田原俊彦(56)と契約を結んだと発表したことには衝撃を受けた。ただ、その一方で、ジャニーズに対する様々な“包囲網”が形成されつつあることも見えてきた。

 レコード会社にとってジャニーズは、CD不況といわれる中でも、大きな売り上げが見込める優良案件だ。当然、レコード会社としても所属をしてもらいたいと考えている。

 ある音楽関係者は「ユニバーサルも2007年まではTOKIOを持ってた。契約が満了となってからはTOKIOは『J storm』に移籍してしまいましたが、ユニバーサルはそれ以降も何とか新しいジャニーズタレントと契約したいという話をしてきたのですが、実現には至らなかった」。

 その間にも関ジャニ∞が2014年にテイチクを離れて「J storm」入りしたが、次期社長といわれているジュリー副社長が作った会社にアーティストを集めているのは確かだ。前出の関係者はこう話す。

「ユニバーサルとしては元ジャニーズタレントを抱えるというのは、ジャニーズとは一線を画すという一面もあるはず。ただ、そうなるのも無理はないんです。ジャニーズはグループを売り出す際には、レコード会社に莫大な宣伝費を要求する。だから利益はほとんど出ないんです。しかも、関ジャニのように売れ出したら、やっぱり自分のところで抱えますというようなことをされては、レコード会社としても立ちいかなくなる。特に、ユニバーサルのように利益を求められる外資の会社はジャニーズとは組んでいられないということでしょう」

 みんながジャニーズの方を向いてきた時代が変わりつつあるということだ。しかも、このような“反ジャニーズ”のような動きはひそかに広がっている。

「『BOYS AND MEN』のような地方限定男性ユニットアイドルグループというのは、結構あるんです。地方のプロダクションが地元のテレビ番組に出ているという段階で止まっているので、ジャニーズも多くのプレッシャーをかけてはいませんが、意外と、裏で大手芸能プロが売り出しを手伝っていたりと一枚かんでいるケースは少なくないんです。というのも、いつまでもジャニーズ一強ではないと見ているからです。ジャニー喜多川社長が元気なうちは問題ないでしょうが、万が一の時には、男性アイドル市場は大きなビジネスチャンスとなると踏んでいるんです。そのために今から手ぐすねを引いているんですよ」(ある芸能プロ関係者)

 生き馬の目を抜くといわれる芸能界。ジャニーズ一強という時代も変わっていくのかもしれない。

(文化部デスク・島崎勝良)