【デスク発ウラ話】プロ麻雀を盛り上げた萩原聖人の手腕

2019年04月11日 12時00分

 昨年10月に始まったプロ麻雀リーグ「Mリーグ」は3月末に全日程を終え、ファーストシーズンは幕を閉じた。川淵三郎氏が最高顧問に就任し、表彰式には国会議員も登壇するなど華やかなスタートとなったが、“盛り上げ役”として最も貢献したのは、俳優でMリーグのためにプロ雀士となった萩原聖人だった。

 Mリーグは主要5団体の麻雀団体が集まり結成されたリーグ。麻雀の普及、さらに麻雀のオリンピック競技化を目標に、1チーム3選手で長いリーグ戦を戦った。試合は連日、インターネット放送局AbemaTVで放送され、人気コンテンツとなった。

 麻雀界では過去に例にないほど大掛かりな企画とあって、大の麻雀ファンで知られる萩原も黙って見ているわけにはいかなかった。Mリーグに参戦するためにプロ資格を取得。ドラフト会議ではTEAM RAIDEN/雷電から1位指名を受けて、晴れてメンバーとなった。

 レギュラーシーズンでRAIDENは最下位でプレーオフのファイナルシリーズに出場できず。萩原の個人成績は、序盤の不調が響いて21人中13位だった。チーム、個人とも思うような結果は出なかったが、それでも麻雀、Mリーグを少しでも世間に届けようと、試行錯誤しながらも自らPR役を買って出た。

 様々なメディアでPRしたのはもちろんのこと、スポーツ観戦のような雰囲気を出すためにフェースペイントをして試合に出場したかと思えば、解説席に座っても技術的なことだけではなく「鈴木たろうプロは最近までSMAPが解散したことを知らなかった」など、あまり知られていないプロ雀士の“素顔”を積極的に話し、親しみやすい存在にしようと試みた。

 その一方で、試合では本来の萩原の麻雀を貫いた。手役派の萩原らしく、打点の高い大物手を狙うスタイルで打ち続けた。これは最近の麻雀のトレンドとは相いれない打法だが、だからこそファンの心をつかんだと言ってもいいだろう。「RAIDENの麻雀は面白いんです」というのがチームの合言葉になったように、そのどこかノスタルジックな麻雀スタイルはファンの支持を得た。

 シーズンオフに入ったMリーグだが、10月からセカンドシーズンが開幕する予定。最終日に取材に応じた萩原は「来期は優勝します。面白い麻雀を打って結果を出すというハードルを越えてこそ、RAIDENらしい」と宣言した。プロ2シーズン目を迎える萩原に期待だ。

(文化部デスク・山下康幸)

関連タグ: