【ニュースのフリマ】五輪“呪われた”40年周期とカタストロフィー

2020年03月13日 16時03分

 メディアをにぎわす東京五輪と新型コロナウイルスの問題で、この大会については過去に恐ろしい指摘があったことを思い出した。数年前、あるアカデミズムの気鋭の先生が講演で話した、五輪を巡る呪われたかのような「奇妙な符号」だ。

 今年の東京五輪は1940年に予定され、開催断念となった幻の東京五輪から80年の時を経て行われる。この中間年にあたる80年にあったのがモスクワ五輪。40年と80年大会にはある種の類似点があり、2020年大会もその仲間入りするかもしれないという話だった。

 日中戦争に伴う情勢不穏化を受け、内外から東京の五輪開催に疑問の声が上がり、軍国主義の道を歩む日本にあって38年7月、返上が決まる。前回大会ベルリンでの招致成功からちょうど2年後に事態は一変した。

 幻に終わった東京大会の予定年から40年後、モスクワ五輪は日米など西側諸国のボイコットにより「片肺大会」とも呼ばれた。開催国ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議する各国政府による政治の圧力に各国オリンピック委員会が屈した形でボイコットが相次いだ。その40年後の大会が「2020TOKYO」で、こちらはまさかの新型コロナウイルスが暗い影を落としている。

 戦争に疫病。1940年の5年後、大日本帝国は敗戦で崩壊した。旧ソ連は約10年後、ペレストロイカを経て解体に至る。こうした流れから、前述の先生は20年大会の行方が気になるのだという。

「これができないということであれば、あと5年。ケチがついた形でも何とかできれば、そこからあと10年という形かなと」

 できない=40年東京型であり、ケチがついた形でも開催=80年モスクワ型ということ。この説が語られた当時、「2020TOKYO」は経費や新国立競技場の問題で揺れてはいたが、開催の有無が真面目な話題になることはさすがになかった。

 今回の問題が深刻さを増せば、開催してもケチがついた形になりかねない。つまり、いずれにしても、5年ないしは10年後に激動を呼ぶレジームチェンジが待っているということになるが…。

(渡辺 学)