【ニュースのフリマ】浦和高ラグビー支える活動

2019年12月30日 10時00分

 全国高校ラグビー1回戦で玉島(岡山)を破って挙げた埼玉県立浦和高校の花園初勝利は、進学校の奮闘ということもあってか、東京のスポーツ紙の多くが最終面で大きく伝えた。

 筆者が小欄に11月18日付で記したように、54年ぶりとなった2013年の全国大会以降の同校は浮き沈みを経て花園に戻ってきた。三宅邦隆監督が、コーチ時代も含めて近年、2人の重傷者がいたことを踏まえて指導にあたっていることも書いた。

 訴訟に発展するケースもあるスポーツ重大事故にあって、浦和高では以前から関係者が試合会場で募金活動を行って負傷者を支えてきた。

 当初は花園行きを決めた13年の埼玉決勝で試合中に負傷し、頸椎を損傷した選手を支えるものだった。後年、別の部員が同様のアクシデントに見舞われ、支援は「浦高ラグビー部事故受傷者を支える会」の名称で行われている。

 今年4月の同会ニュースレターによると、1人は大学を卒業して就職。健常者と同じフルタイムでの仕事が求められる総合職に就くという。もう1人は進学を目指して勉強中。「くじけずに頑張ります」とのコメントが寄せられている。

 支える会は寄付金を2人の活動の支援にあててきた。社会人になっても継続していくという。

 スポーツ事故は予防が第一なのはもちろんで、三宅監督もそれを強調していた。一方で補償や経済的支援の問題もあり、来年度も最高を記録したスポーツ予算において重視されるべき課題ではないか。

(渡辺 学)