【ニュースのフリマ】紅白で石川さゆり「五輪音頭」はあるのか?

2019年12月19日 15時43分

 NHK紅白歌合戦に松任谷由実が出演し「ノーサイド」を歌うことが19日発表され、W杯で列島を沸かせた日本代表の選手たちのゲスト出演とともに紅白のラグビー色を強めている。

 松任谷は2013年12月、旧国立競技場で最後となったラグビー早明戦の終了後、同じ曲を歌っている。ピアノ伴奏は松任谷正隆。豪華な演出ながら派手さはなく「5万人が泣いた」とも報じられるほど、おごそかな雰囲気に包まれた。

 いわばお祭りの紅白では代表ラガーメンとのコラボレーションとなるのだろうが、どんな演出になるのか。ラグビーといえばW杯放送で流れたNHKのラグビーテーマソング「ECHO」を歌ったLittle Glee Monsterも紅白に出場。曲目はまだ発表されていないが、同曲ならこちらもラグビーの空気を場内に漂わせる。

 一方で話題になっていないのが来年の五輪・パラリンピックに絡んだ人選や演出。終了した大河ドラマ「いだてん」の1日放送では、1964年東京五輪の前年に行われた紅白の最後、歌手が一堂に会して「東京五輪音頭」で盛り上がる映像が流れた。古今亭志ん生の妻が「あれ、今年は『蛍の光』じゃないのね」と驚く場面がある。

 志ん生の弟子が「そりゃあそうですよ。『オリンピックの顔と顔』だもの」と答え、ビートたけし演じる志ん生が「すごいな、おい。三波春夫の笑顔っていうのは。夢に出てきそうだな」と話を引き取る。「顔と顔」は歌詞の一節だ。

 この63年紅白は、聖火ランナーに扮した渥美清が冒頭に登場し、前述のようにラストは「蛍の光」でなく五輪音頭で締められた。この時トリを務めたのが五輪音頭をヒットさせた三波だった。この出場順も五輪を意識してのものだったのではないか。

 翻って今年の紅白。そもそも、一昨年にお披露目された「東京五輪音頭‐2020‐」に存在感がない。「いだてん」後半パートの主役・田畑政治(阿部サダヲ)に言わせれば「盛り上がってね~じゃん」。何とかしたいところだろうが、ラグビーに押されかねない。

 そこで注目は石川さゆり。前述の20年バージョンのお披露目にいた3人の歌手でただ1人、紅白に出る(ほかに出席していたのは加山雄三、竹原ピストル)。エンディングで石川を中心に五輪音頭2020を歌い、オリンピックイヤーを迎えるのか…。

(渡辺 学)