【ニュースのフリマ】日本「読解力」急落15位と「意味」分からない?若者

2019年12月04日 15時21分

 やはり「教科書が読めない」のか――。

 このほど経済協力開発機構(OECD)から発表された、昨年の「国際学習到達度調査」結果。日本は「読解力」が前回の8位から急落して15位に落ち込んだことが大きく報じられた。「PISA」の通称で知られる同調査。報道によると今回は79か国・地域の15歳が対象で、前回は15年に実施された。

 読解力といえば現在、高校の学習指導要領で実用的な文章の理解に力を入れることの是非を巡って議論が繰り広げられている。「論理国語」なる科目名も登場した。PISAが行われた18年に刊行された「AIvs.教科書が読めない子どもたち」(新井紀子著)は、読解力不足の深刻な現状を浮き彫りにして衝撃を呼んだ。

 ロボット(人工知能=AI)が東大に入れるかという「東ロボくん」チャレンジで知られる新井氏は前出著書で、AIは意味を理解できないと指摘。AIが人類を滅ぼすことはなく、2045年に到来とも言われる「シンギュラリティー」(AIが人類を超える技術的特異点)にも否定的な見方を示している。

 とはいえ、人間までが意味を理解できなくなくなってしまえば事態は深刻。読解力とは異なるが本稿筆者も先日、奇妙な思いをした。

 書店で2000円ほどの雑誌をレジに出すと、店員の若者が「2万4000円」と声を上げ、会計を進めようとした。筆者があわてて定価の確認を求めて“過大請求”はなくなった。

 2万4000円とは年間購読料。店員はそこを見てレジを打とうとしたようだった。医学などの専門誌には数千円以上の高額もあるようだが、筆者が手にしたものは、専門外の人でも読みそうな分厚くもない建築関係の雑誌。そもそも「2万4000円」という金額を不思議に思いそうなところだが、疑うことなく金額を読み上げ。これもやはり「意味」が分からないからのことではないかと思いたくなる。

(渡辺 学)