【ニュースのフリマ】NHK藤井アナの金言

2019年11月27日 16時13分

 攻防に乏しい内容や立ち合いの呼吸合わずがしばしば見られ、低調感が否めないまま終わった大相撲九州場所。そんな土俵にクギを刺したのは、NHK・藤井康生アナウンサーの指摘だった。

 13日目、北勝富士対玉鷲の一番で立ち合いが不成立になるとこう語った。

「もう今の大相撲は制限時間いっぱいまで仕切るのが当たり前になっていますが、規則上、どこで立ってもいいわけで、1回目の仕切りで立ってもいいんですが、まず最初の方から立つ相撲はありませんし、必ず時間いっぱいまできています。そこで待ったの多いのが、このところの大相撲」

 1970年代の麒麟児対富士桜、平成では貴闘力対浜ノ嶋など、双方が時間前に立つ気満々だった取組は(絶滅)か。仕切りは気合を高めるためのもので、お互いがその気になれば制限時間の縛りは受けない。だが当たり前のように時間をすべて消費するのがほとんどで、仕切りを繰り返したにもかかわらず、立ち合いで呼吸が合わない。

 そんな現実に藤井アナは物申したのか。過去にも本欄で取り上げたように、最後のそんきょから手をつくまでの時間が長いことを指摘したり、一昨年の九州場所では黒星相撲で立ち合い不成立を主張して土俵下に立ち尽くすなどした横綱白鵬の態度に「あってはならない」とアナウンスして話題になった。

 15日間連続の満員御礼で終わった九州場所。その盛況ぶりとは対照的な土俵内容で1年が終わった。 

 (渡辺 学)