【ニュースのフリマ】大河ドラマ「帰蝶」と「濃姫」

2019年11月20日 14時06分

 沢尻エリカ容疑者の逮捕でにわかに持ち上がった来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の対応問題。撮り直しなら必要になる代役の「人選」がネット上でも盛り上がっている。

 戦国時代は時代劇の人気アイテムとあって、斎藤道三の娘で織田信長の妻・帰蝶、別名濃姫は多くの女優が演じてきた。

 大河ではさほど昔でない2014年、「軍師官兵衛」で内田有紀が演じた(信長は江口洋介)。1992年「信長 KING OF ZIPANGU」は菊池桃子(同・緒形直人)。73年「国盗り物語」は松坂慶子と高橋英樹のカップルだった。大河3作目「太閤記」(65年)では稲野和子が扮した。テレビ東京版「国盗り物語」(05年)は菊川怜、伊藤英明で放送された。

 1549年ごろ、信長に嫁いだとされる帰蝶。生年没年は不明で、信長は当時15歳ぐらいだとされる。NHK版「国盗り」では、戦国の世を変えていく時代の寵児とそれを支える妻として信長と帰蝶が描かれ、撮影時20歳ごろの松坂と同28歳ごろの高橋は初々しさ十分の好演でキャスティングに応えた。

 前出の帰蝶役者では菊池が撮影時23歳ごろだったが、ほかは25歳以上。内田に至っては38歳で、今回代役候補と一部で報じられた女優たちも軒並み30代。登場人物が何歳の時から物語を始めるのかなど設定や描き方にもよるとはいえ、若さは大きなアピールポイントになる。

 由来は不明ながら、優雅さを帯びる「帰蝶」の名。前出「国盗り」では信長が、「美濃の出身だから『お濃』だ」と何とも風流さを欠く理由で呼び名を決めた一幕があった。それが一般には「濃姫」となったのかもしれない。父親の異名から、無骨な信長にしてみれば妻は「マムシの娘」でしかなかったのか。

 信長役は27歳の染谷将太。最近の大河キャストは連続テレビ小説の出演者と「連動」している感もある(明智光秀役の長谷川博己ら)。「なつぞら」で染谷の同僚「ももっち」を演じた20歳の伊原六花でいいのでは…。

(渡辺 学)