【ニュースのフリマ】W杯日本“リンクマン”次は何を見せるのか

2019年10月03日 15時50分

 奇妙な偶然を感じたのは、ラグビーW杯で日本がアイルランドを破った9月28日の試合でWTB福岡堅樹が逆転トライを決めた位置。インゴール左側だった。歴史的勝利といえば、前回の南アフリカ戦でWTBカーン・ヘスケスが飛び込んだのが左サイドぎりぎり。福岡はポスト寄りで若干深い所だが、いずれにせよ日本の決定打は「左」へ打ち込まれた。

 南ア戦では2人飛ばしなどが入って右サイドから一気に左端へボールが渡り、アイルランド相手にも飛ばしパスが使われた。飛ばされたのはWTBからFBにポジションが変わっていた松島幸太朗。松島の前を通ったパスを受けたCTBラファエレ・ティモシーが超高速リリースで福岡につないだ。マーカーとの間合いが狭い中での、このクイックスローもトライを呼んだプレーの一つだった。

 日本選手のパス力については以前に触れたが、ラファエレのつなぎは最近の試合で際立つ。W杯初戦ではボールを受けて相手選手を引きつけ、体勢を崩しながらバックフリップパスを送り、1人はさんで松島がインゴールを陥れた。

 さらにはW杯開幕前の南ア戦でも、相手側からこぼれた浮き玉をタップし、WTBアタアタ・モエアキオラを経て松島のトライが生まれた。

 見事なつなぎ役“リンクマン”ぶりと、多彩なパスのラファエレ。次は何を見せてくれるのか。

(渡辺 学)