【ニュースのフリマ】不人気「いだてん」が「ノーサイド・ゲーム」化?

2019年08月16日 15時43分

 ついに関東地区でも5%台の数字を見るなど、視聴率的には不振が深まるNHK大河「いだてん〜東京オリムピック噺〜」で注目は、戦後日本のヒーロー「フジヤマのトビウオ」古橋広之進を競泳の五輪金メダリスト北島康介氏が演じることだ。

 過去の本欄で古橋役が誰になるか予想した際、元五輪代表の俳優・藤本隆宏の名を挙げた。ところが指名されたのは演技経験に乏しいとみられる北島氏だった。これは路線転換なのか。

 これまでは日本人初の五輪選手の金栗四三と三島弥彦を、中村勘九郎、生田斗真が演じるなど、実在した有名選手の役はプロ俳優に割り当てられてきた。あの前畑秀子も上白石萌歌。大河史上最低視聴率を記録した11日の放送では、競泳金メダルの高石勝男を斎藤工が熱演した。

 それがここにきて、北島が10月の第40回に登場することが発表された。「いだてん」の15分後に放送が始まるTBS系「ノーサイド・ゲーム」がリアル・ラガーマン(現役ではないが元有名選手)を多数起用し、ラグビーシーンの迫力で話題を呼んでいる。「いだてん」も、その方向に踏みだしたのか、今後のキャスティング発表への注目は高まりそうだ。

 脚本担当の宮藤官九郎氏はスポーツ誌「Number」のコラムで、最終回まで書き終えたことを明かしている。それまで手放せなかった資料の一つとして、1964年東京五輪を制した女子バレーボール日本代表「東洋の魔女」に関するものも挙げていた。番組大詰めで、引退した栗原恵や木村沙織が中村昌枝役などで出てくることもあるのか? もっとも、当時と比べて現在の選手経験者は背が高すぎるが。

 ほかに欠かせないと考えられるのが、64年大会マラソン銅メダルの円谷幸吉、同レースの勝者アベベ・ビキラ。卓球の荻村伊智朗もこの時代のスポーツ界を象徴する人物の一人。番組終盤はリアルアスリート祭りと化してクライマックスを迎え、視聴率にも反映させて2020年を迎えるという流れが見えてしまうのだが、果たして…。

(渡辺 学)