【ニュースのフリマ】ダブル「ひな」と岡山の奇跡

2019年08月06日 15時28分

 渋野日向子のゴルフ「全英女子オープン」制覇に沸く地元の様子を伝えるニュースを見て、「岡山の奇跡」という言葉とともに“先輩”がいたことが思い浮かんだ。数年前に連日放送され、ズンドコ節が印象的な「いい部屋ネット」のCMに出演していたタレントの桜井日奈子だ。

 ともに岡山市出身で、表記は違えど名前は「ひなこ」。年齢も1997年生まれの桜井と98年の渋野はほぼ同じ。地元発東京という出世ルートからなのか、桜井は「岡山の奇跡」と話題に。渋野も地元で力をつけて羽ばたき、所属先も岡山の放送局とローカル色豊かで、今回の快挙は「岡山の奇跡」のような現象でもある。

 岡山の女子アスリートといえば、日本女性として初めて五輪に出場し、メダルも獲得した陸上の人見絹枝が名高い。1928年アムステルダム五輪で、予定になかった800メートルを走って銀メダルに輝いた逸話は、放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」で描かれ視聴者を泣かせた。

「奇跡のスプリンター」とも称された人見は24歳で夭折。同郷の有森裕子が92年バルセロナ五輪のマラソン女子で銀メダルを獲得した8月1日の夜は日本時間8月2日にあたり、人見の命日かつ銀メダルを獲得した日と重なる偶然もあった。渋野が優勝を決めたのはそれに近い8月4日(日本時間5日)のことだ。

 岡山の奇跡と呼べることは野球の世界にも見当たる。戦後間もない47年に生まれた3人の投手が揃ってプロの世界で大活躍している。倉敷商の星野仙一と松岡弘に岡山東商の平松政次。それぞれ中日、ヤクルト、大洋でエースになり、通算146勝、191勝、201勝。早生まれの星野は1学年上だが、同一県内に同年代でこれだけ同じポジションの逸材が生まれたのは奇跡的な巡り合わせだろう。

 お騒がせの宮迫博之は岡山でボランティアをした模様。岡山は運気をもたらすのか。

(渡辺 学)