【ニュースのフリマ】フロリダ“ワニの星”サニブラウンと“神聖”スプリンター

2019年05月13日 14時11分

 日本版組織(UNIVAS)が今春発足した本家のNCAA(全米大学体育協会)で、スターの道を歩もうとしているのが、11日に米大学の陸上競技会で100メートル9秒99と10秒の壁を破ったサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)だ。サニブラウンは23〜25日に米フロリダ州で開催されるNCAA選手権の東地区予選に出場する。

 フロリダ大の男子陸上チームはNCAAの屋外種目ランキングで4位の強豪。同大陸上部のツイッターによると、サニブラウンが快記録で100メートルを制したアーカンソー州での大学南東地区選手権で、男子はチーム総合2位だった。

 同大の運動部には「ゲイターズ(ワニ)」の愛称がある。9秒99は今年の世界4位の記録。フロリダ大入学が決まった当時、米国のネット掲示板に「彼は間違いなく次代の大物」との投稿があったように、ワニ軍団の星への道を歩もうとしている。

 NCAA公式サイトによると、全米学生の頂点をかけた戦いは6月5〜8日にテキサス州オースティンで行われる。予選は東西2地区であり、個人種目は各48人の出場者からそれぞれ12人が進める。男子の1部校は278あるというから、まさに狭き門。

 NCAAの男子バスケットボールでは、昨年NBAデビューを果たした渡辺雄太(ジョージ・ワシントン大)や、全米が熱狂するNCAA選手権で準々決勝まで進出した八村塁(ゴンザガ大)と日本人選手が活躍してきたが、陸上短距離でサニブラウンが大舞台に登場すれば、それに匹敵する快挙となる。

 そのサニブラウンのはるか上を行くのが、同じくNCAA加盟テキサス工科大のナイジェリア人選手ディバイン・オドゥドゥル(22)だ。

 オドゥドゥルは今年の男子ランキングで100メートル(9秒94)、200メートル(19秒76)で断トツ。サニブラウンは11日のレースで体調を考慮して200メートル決勝は棄権したと報じられたが、オドゥドゥルは両記録を4月20日の1日で達成している。

 しかも、今回の南東地区選手権と同時期にオクラホマ州で行われた「ビッグ12」カンファレンス選手権大会の男子100メートルでも9秒台をマーク(テキサス工科大ツイッター)。そのファーストネームには「神聖な」という意味がある。

 サニブラウンにとって“神聖”オドゥドゥルとNCAA選手権の決勝レースで対決できれば、秋の世界選手権を前にこれ以上の舞台はない。昨年は向かい風0・9メートルで10秒13が優勝タイム。サニブラウンがここにピークを持っていければ面白くなりそうだが…。

(渡辺 学)