【ニュースのフリマ】流行語大賞は「令和」で決まりか

2019年04月02日 13時52分

新元号は「令和」(ロイター)

 いまや佳境を迎えた感のある「平成最後」もまさに最終月間に突入した1日、「令和」の登場でにわかに状況が変わってしまった。

 活字も電波もネット上も「令和」だらけということで、12月に発表される恒例「新語・流行語大賞」の有力候補が突如として現れた格好。元号とい

う「公共財」的な言葉を一般用語と同列にみなしていいものかという疑問もあるが、ほとんどの人が聞いたことがないだろう斬新さに加え、広く使われ

ることも間違いない。

 昭和から平成に切り替わった1989年の同大賞では、流行語部門の金賞が「セクシャル・ハラスメント」で、新語部門は「オバタリアン/オバタリ

アン(旋風)」が金賞に選ばれている。「平成」は特別部門の特別賞だった。お役所などでは義務的に使われる元号はやはり〝別格〟ということか。

 現行の同大賞は形式が違って部門分けはなく、年間大賞および同賞を含む「トップテン」が表彰カテゴリー。東日本大震災で被災した宮城県を拠点と

するプロ野球・楽天が初優勝した2013年には、同球団と震災復興に関連した言葉に選考委員特別賞が贈られた。

 で、「令和」はどうなるのか? 平成元年当時と異なるのは言葉の伝播環境。89年はバブル経済が頂点に達した年だが、コミュニケーションツール

としてはパソコンも携帯電話も広く普及しておらず、SNSも「ニフティサーブ」ぐらいだったと記憶する。令和は広がり方の質も量も平成を上回る。

 しかも昭和天皇崩御という不幸の直後にあわただしくお披露目されたのが平成なら、天皇代替わりの日程が決まっている中でワクワク感をもって迎え

られた令和では、好感の持たれ方も多少は異なることだろう。

 となれば令和は大賞に選ばれる資格はありそうだが、皇室と結びつく言葉でもあるだけに特別表彰扱いか。

 ちなみに平成の表彰では、1月8日の午前0時0分10秒に生まれた〝平成初ベビー〟が受賞者となっている。令和が選ばれる場合、選考過程は非公

表のため考案者は不可能。5月1日生まれの赤ちゃんとなるのか、あるいは…。
(渡辺 学)

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